『嵐の前のキャンドル』
真野さんのニューアルバム収録の『嵐の前のキャンドル』に涙腺を刺激されてしまっています。
歌われているのは「君」を守ろうとする「私」の決意。「君」を照らそうとする「私」が、タイトルになっている「嵐の前のキャンドル」に喩えられています。
圧倒的な光と熱を持った太陽ではなく、常にそこに存在し続ける月や星でも、激しく燃えさかる炎でもなくて「嵐の前のキャンドル」。
それは一見はかなそうで、とても危うげに見えるけれど、でも「君」を照らし続けようとする意志を持って輝きを放っている。
太陽や月や星や激しい炎にはない、小さな炎だからこその「つよさ」が、そこにはある。
ここで「嵐の前のキャンドル」というフレーズを使っているのは、歌手デビュー時からずっと作詞を手がけ、真野さんを見続けてきた三浦徳子さんならではの選択だと思います。
三浦さんが見る“真野恵里菜”の本質が、このフレーズには込められていると思うのです。
もうひとつ。
「私」が守ろうとする「君」は、もちろん曲のリスナーと重なる存在でしょう。
でも同時に、この「君」は「私」自身でもあるのではないか。
この曲は自ら選んだ道を歩んでいくと誓う決意の歌でもあるように、私には思えるのです。
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