鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

お知らせ:移転します

こちらのはてなダイアリーでの更新は終了します(たぶん)。
はてなブログを始めましたので、今後はそちらを更新する予定。


http://kkt.hatenablog.jp


過去のエントリーを移行するかは考え中。
とりあえずこちらは放置状態で残しておきます。


それでは引き続きよろしくどうぞ。


※追記
ハロプロ楽曲大賞2017」投票者欄からこちらのブログにリンクされていますが、上記のようにこちらの更新は終了しています。
私の投票時のプロフィール更新のミスと思われます。失礼いたしました。
上記のように、新たなブログで更新していますのでそちらへどうぞ。
ハロプロ楽曲大賞2017」投票内容のエントリは下記です。
http://kkt.hatenablog.jp/entry/2017/12/12/221919
(2018年1月1日追記)

柔軟に

9月23日にオンエアされたラジオ日本『モーニング娘。'17のモーニング女学院 〜放課後ミーティング〜』の中で、印象に残ったやり取りがありました。


あるテーマに対して出席メンバーひとりひとりが答えを挙げていくオープニングのコーナーで、この日のテーマは「モーニング娘。で一番涙もろいメンバーといえば」。
このテーマに対して佐藤優樹さんは「“涙もろい”がよくわかりません」と答えたのですが、そのあとで佐藤さん自身が語ったその理由が興味深かったです。


「涙もろいってそもそもなに? だってさ、人によってはこの感情は……」
「はるなんは、メンバーのことを思って感動するタイプ。人のこととか、よくちゃんと知りあったことの感動に関して泣くタイプ。小田んごは、自分がお話したりとか緊張するとちょっと涙が出るタイプ。その種類に関して、優樹は個別になっちゃうんだよね」


ほかの出席メンバー・飯窪春菜さんと小田さくらさんと会話をしながらの説明だったので、話が途中で切れてしまったような部分もありますが、私はこの佐藤さんの説明、すごく面白いと思ったんですよね。
たぶん佐藤さんが言おうとしていたのは「すぐ泣く人もなく理由や感情がそれぞれ違うから“涙もろい”という言葉でひとつにくくれない」ということではないかと思います。


感情を表す言葉はたくさんあって、でも言葉がある分、感情を表現するときに、どこか無意識に言葉の表すことに合わせてしまっているところはあるのかもしれません。
佐藤さんは、既存の言葉に感情を当てはめるのではなくて、もっと適したかたちで感情を言葉にしたいと思っているのかもしれないと思いました。ときおり、ちょっと不思議に思える言葉の使い方をしたりするのも、感情に似合う言葉、ふさわしい言葉を探した結果なのかもしれません。


言葉は大事だけれど、言葉の枠組みにとらわれ過ぎてしまうことのないよう、柔軟でありたい。
そんなことを思った佐藤さんの発言でした。



という内容をradikoのタイムフリーで当該回が聴けるうちに更新しようと思っていたんだけど間に合わなかったの。すまん。

Dyna Comp

ちょっと今回は軽めな内容の更新で。
7月20日LoVendoЯ・岡田さんのInstagramリハーサル時にエフェクターボードの前にしゃがむ宮澤茉凜さんの写真が掲載されていまして、エフェクターボードが実によくわかる1枚となっております。
コンパクト・エフェクターとスイッチャーを組み合わせた最近のスタンダードな組み方のエフェクターボードと言っていいのかな? でもって並んだエフェクターは上段右から

  • MXR Dyna Comp Mini
  • SUHR SHIBA DRIVE RELOADED
  • SUHR RIOT DISTORTION
  • MXR Micro Amp
  • TC Electronic CORONA mini chorus
  • TC Electronic Flashback Delay

そして下段スイッチャーの右に KORGのチューナー PITCHBLACK。


基本的に
コンプレッサー→オーバードライブ→ディストーション→ブースター→コーラス→ディレイ
という比較的シンプルな組み合わせで、歪み系はSUHR、空間系はTC Electronic、コンプとブースターがMXRというメーカーもわりと統一されていますね。
シールドの長さが揃えられたきれいなボードとなっていて、細やかな方がセッティングしたボードかなと思いました。


で、画像を見ていて気がついたのは、右端のDyna Comp Miniが、スイッチャーのセンド・リターンに入っておらず、Dyna Comp Miniのアウトプットからスイッチャーのインプットに入っているようなんですね。
この位置だと踏みにくいでしょうし、Dyna Comp Miniは常時かけっぱなしの可能性があるのではと。


さて、以前『MUSIC FESTA』のバンドに参加しており、魚住さんにギターを貸したり、宮澤さんが2本目のポールリードスミスを購入するときに付き添ったり、岡田さんと宮澤さんのユニット「おかまりん」のアコースティックライブにゲストで出演したりと、LoVendoЯとはいろいろ縁のある新井健さんというギタリストがいらっしゃいまして、新井さんのエフェクターボードには宮澤さんが使っているMXR Dyna Comp Mini の元の機種というべきMXR Dyna Comp が入っております(『ギター・マガジン』の連載『プロのペダルボー道』ウェブ版の記事で見ることができます)。
雑誌版の記事によると新井さんは Dyna Comp をコンプレッサーとしてではなく、「ピックが当たった瞬間にアンプがこたえてくれるような、スピードのあるトーン」にするために使用しているそうです(引用はリットーミュージック『ギター・マガジン』2016年1月号236ページより)
もし、宮澤さんが新井さんにエフェクター関連でアドバイスを受けていたら、新井さんと近い使い方でかけっぱなしで Dyna Comp Mini を使うこともあるのではないかななどと想像しています。


ちなみに上記記事によると新井健さんの Dyna Comp の使い方は新井さんの師匠である佐橋佳幸さん譲りということで、佐橋流 Dyna Comp の使い方が宮澤さんまで伝わっているのだとしたら、実に面白いと思います。


このInstagramの画像は、LoVendoЯのリハーサルではなく、岡田さんと宮澤さんが「Play with Rock」というスペシャルバンドのメンバーとして参加したライブのリハーサルで撮られたもの。
宮澤さんの6月22日のツイートによるとLoVendoЯでは以前から使用しているマルチエフェクター・BOSS GT-100を使っているようで、このエフェクターボードはLoVendoЯ以外のセッション用なのかもしれません。
機会があればこのエフェクターボードが活躍するライブも観てみたいと思います。

アプカミミュージックデリバリー

YouTube配信の番組『アプカミ』で新たなコーナー「アプカミミュージックデリバリー」が始まり、これまでに数曲、未音源化曲や新規オリジナル曲の配信されていますが、その1曲、こぶしファクトリー井上玲音さんとハロプロ研修生井上ひかるさんが歌う『いのうえのうた』、最初に聴いたとき驚きました。
詩の技法としてすごいことをやっているのではないかという歌詞もなのですが、往年のロック名曲を思わせるフレーズを散りばめたサウンドに、思わずニヤリとさせられました。



そして、モーニング娘。'17 の飯窪春菜さんとJuice=Juiceの金澤朋子さんが歌う『おバカねこと おバカねこバカのうた』、今回はボサノヴァ調のリラックスした曲と思いきや……ちょっとエスニックなアコースティックサウンド(おまけにテルミンっぽい音も聴こえたり)や壮大なエレキギターと、やはり往年のロック名曲を思い出させるじゃないですか。作・編曲は『いのうえのうた』と同じ方で、なるほどなと(笑)。
配信のミュージックビデオではちょうどその部分にコメントが被さっているので、コメントなしの配信音源を聴くのをお勧めです。



いろいろと遊び心を感じさせてくれる『アプカミミュージックデリバリー』のオリジナル曲、今後の展開も楽しみです。


※上記オリジナル曲は各音楽配信サイトでダウンロード購入可能です。以下、iTunesにリンクします。

『crescendo』

リリースを楽しみにしていたPINK CRES.のファーストアルバム『crescendo』、期待を裏切らない素敵なアルバムでした。
全9曲の収録曲は、基本的にはメインのターゲットとなる若い女性層に親しみやすいサウンドになっているのだと思いますが、個人的にはシンセの音の選び方やリヴァーブ感などに1980年代ポップスぽさを感じて、どこか懐かしさを覚えるところもあります。
ラップが入っている曲が多いということもあってか、歌詞で韻が意識されているところも気に入っている部分です。
その韻を意識した歌詞の気持ちよさは、YouTubeで配信されているミュージックビデオ『キレイ・カワイ・ミライ』で感じられるのではないかと思います。



おそらくメインターゲットと想定されているのは、ファッションや流行に敏感な“女子”で、アルバム通してのコンセプトとして、そういうライフスタイルの肯定を感じます。
それもただ能天気に「私たちサイコー!!」なのではなくて、仕事や恋や、うまくいかないことはたくさんあって悩んだり迷ったりするけれど、でもそういうことを踏まえた上で。自分たちの生き方は楽しいって言っちゃおう、胸を張っちゃおうというポジティブさ。そのポジティブさは「カッコよさ」でもあると思います。


収録された9曲はそれぞれに魅力的ですが、この曲順でアルバムとしてまとまることで、より1曲ごとの魅力が引き立てられているように感じます。9曲でひとつの作品という感覚がすごく強い1枚です。YouTubeで配信のミュージックビデオなどで収録曲を聴かれた方も、ぜひ1枚通して聴いていただきたいアルバムです。

新体制

さすがに今日更新して触れないのは不自然かなと思うので。


26日に発表されたハロー!プロジェクトの新体制、いまの段階でなにを書くかが思いつかない、というのが正直な感覚です。
自分の中に困惑や混乱があるわけではないのですが、アウトプットするものが出てこないと、そういう感じです。


とりあえず現時点ではこれだけ。

アンジュルムニューシングル

6月21日にリリースされたアンジュルムのトリプルA面ニューシングル。
その1曲『愛さえあればなんにもいらない』はリリース前に公式動画で聴いていたのですが、最初に聴いたとき耳に残ったのが、1番と2番の間の間奏での2度上への転調でした。
確認してみると、これって2番でキーが高くなっているわけではなくて、AメロがBマイナー(ロ短調)、サビがAマイナー(イ短調)と、2度下へと転調しているんですね。
それで間奏でBマイナーに戻っているんですけど、間奏での1音上への転調が2番へ向かっての高揚感を生み出していると思います。


この曲、Aメロでの最高音はF#。Bメロで徐々に最高音が上昇していって、サビは上のCから始まり、さらにサビ終わりでは上のDまで行くという、この徐々に盛り上がっていく音程の勾配の付け方も実に巧みだと思います。



もう1曲『魔女っ子メグちゃん』はお馴染みの往年の名作アニメ主題歌のカバー。
アンジュルムバージョンはタムをあまり使わないタイトなドラムのアプローチがカッコいいじゃありませんか。「お化粧なんかは〜」のパートではスネアの2拍4拍のパターンに変化を付け、間奏を挟んだ同じパートのリフレインではきっちり2拍4拍にスネアを入れてくる気持ちよさがもうたまりませんよ。


ラテンのテイストも感じさせるアレンジは原曲とはガラリと変わっている用に思えますが、印象的なピアノとギターのリフは原曲のベースラインをモチーフにしていて、原曲へのリスペクトも感じさせるものだと思います。







もう1曲『ナミダイロノケツイ』は、実は今回のシングル3曲の中でもっとも気に入っている曲ではあります。ただ、それゆえにまだ曲として引いた視点で書くことができないという感じです。
ただ書けるのは、聴いてくださいと、それだけです。