鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

Dyna Comp

ちょっと今回は軽めな内容の更新で。
7月20日LoVendoЯ・岡田さんのInstagramリハーサル時にエフェクターボードの前にしゃがむ宮澤茉凜さんの写真が掲載されていまして、エフェクターボードが実によくわかる1枚となっております。
コンパクト・エフェクターとスイッチャーを組み合わせた最近のスタンダードな組み方のエフェクターボードと言っていいのかな? でもって並んだエフェクターは上段右から

  • MXR Dyna Comp Mini
  • SUHR SHIBA DRIVE RELOADED
  • SUHR RIOT DISTORTION
  • MXR Micro Amp
  • TC Electronic CORONA mini chorus
  • TC Electronic Flashback Delay

そして下段スイッチャーの右に KORGのチューナー PITCHBLACK。


基本的に
コンプレッサー→オーバードライブ→ディストーション→ブースター→コーラス→ディレイ
という比較的シンプルな組み合わせで、歪み系はSUHR、空間系はTC Electronic、コンプとブースターがMXRというメーカーもわりと統一されていますね。
シールドの長さが揃えられたきれいなボードとなっていて、細やかな方がセッティングしたボードかなと思いました。


で、画像を見ていて気がついたのは、右端のDyna Comp Miniが、スイッチャーのセンド・リターンに入っておらず、Dyna Comp Miniのアウトプットからスイッチャーのインプットに入っているようなんですね。
この位置だと踏みにくいでしょうし、Dyna Comp Miniは常時かけっぱなしの可能性があるのではと。


さて、以前『MUSIC FESTA』のバンドに参加しており、魚住さんにギターを貸したり、宮澤さんが2本目のポールリードスミスを購入するときに付き添ったり、岡田さんと宮澤さんのユニット「おかまりん」のアコースティックライブにゲストで出演したりと、LoVendoЯとはいろいろ縁のある新井健さんというギタリストがいらっしゃいまして、新井さんのエフェクターボードには宮澤さんが使っているMXR Dyna Comp Mini の元の機種というべきMXR Dyna Comp が入っております(『ギター・マガジン』の連載『プロのペダルボー道』ウェブ版の記事で見ることができます)。
雑誌版の記事によると新井さんは Dyna Comp をコンプレッサーとしてではなく、「ピックが当たった瞬間にアンプがこたえてくれるような、スピードのあるトーン」にするために使用しているそうです(引用はリットーミュージック『ギター・マガジン』2016年1月号236ページより)
もし、宮澤さんが新井さんにエフェクター関連でアドバイスを受けていたら、新井さんと近い使い方でかけっぱなしで Dyna Comp Mini を使うこともあるのではないかななどと想像しています。


ちなみに上記記事によると新井健さんの Dyna Comp の使い方は新井さんの師匠である佐橋佳幸さん譲りということで、佐橋流 Dyna Comp の使い方が宮澤さんまで伝わっているのだとしたら、実に面白いと思います。


このInstagramの画像は、LoVendoЯのリハーサルではなく、岡田さんと宮澤さんが「Play with Rock」というスペシャルバンドのメンバーとして参加したライブのリハーサルで撮られたもの。
宮澤さんの6月22日のツイートによるとLoVendoЯでは以前から使用しているマルチエフェクター・BOSS GT-100を使っているようで、このエフェクターボードはLoVendoЯ以外のセッション用なのかもしれません。
機会があればこのエフェクターボードが活躍するライブも観てみたいと思います。