ハロプロ楽曲大賞2016
毎年恒例の『ハロプロ楽曲大賞'16』、今年も投票で参加させていただきました。
私の投票内容を記載しておきます。YouTubeに公式動画があるものは動画も貼っておきます。
(※日付は投票日の12月10日になっていますが、実際の更新は12月29日です)
楽曲部門
- 『恋はマグネット』カントリー・ガールズ:3.0ポイント
キラキラしたシンセのサウンドやジャジィなギターのフレーズ、全体のリヴァーブ感などが1980年代サウンドを思い起こさせ、これまでカントリー・ガールズが歌ってきたオールディーズ・ポップス路線とは別の「懐かしさ」を感じます。もちろん、ただ懐かしいだけでなく、間奏では現代的なダンスミュージックのテイストが取り入れられているのもいいアクセント。「ユラリ」「フワリ」「キラリ」と似た響きを重ねて主人公の揺れる心理を表現した歌詞も素敵です。そして年長組と年少組の声の対比も含めたカントリー・ガールズのメンバーの声のバランスが曲の魅力を一層引き立てていると思います。 - 『The Vision』モーニング娘。'16:2.5ポイント
フィルターを通したようなピアノの音に乗り、効果音のような浮遊感のあるサウンドが飛び交う中で歌い出されるメロディは、どこか「まどろみの中で心に浮かぶ本当の気持ち」のように感じられます。そしてサビでクリアになった音の中で力強く歌われるのは、覚めても忘れることのない「決意」。 - 『Dream Road 〜心が躍り出してる〜』Juice=Juice:2.0ポイント
冒頭からどんどんとかたちを変えていく音像空間。しかもいくつかのレイヤーに分かれて変化していくことで、まるで異なるいくつもの時間と空間が同時に存在しているような感覚を生み出している。そしてそのサウンドは、希望だけなく不安や迷いなど相反するいくつもの感情を同時に抱えつつも、凛々しく「夢を追え」と言い切る強さを象徴しているようにも思えます。それは「弱さを知った上での強さ」。 - 『気高く咲き誇れ!』つばきファクトリー:1.5ポイント
冒頭のエフェクトがかかり左右に飛び交うボーカル、三連符を多用したメロディなど、最初に聴いたときに「引っかかる」ポイントの多い曲でした。「遊び 誘い 無視 あくび噛みつぶし」のような若干やり過ぎ感もある脚韻の歌詞も耳に残るフックとなっています。インストバージョンでバックトラックだけを聴くとシンセのサウンドの選び方が面白いところもポイント。 - 『One and Only』モーニング娘。'15:1.0ポイント
エレキギターのリフが前面に出されているのは最近の娘。の曲ではむしろ異色な感じもあるかも。ギターのリフをメインにすることで生まれるロック感とデジタルなダンスミュージックとが巧みに融合を果たしているように感じます。特に間奏でハードさのあるギターのフレーズにデジタルならではのエディットを施しているところが印象的。なによりメインのギターのリフが「弾きたくなる」感じなのが魅力的でした。
個人的には近年のハロプロ曲のサウンドにグループを問わずに見られるひとつの傾向を感じていて、それをけっこう気に入っていたりするのですが、2位から4位までの曲を聴くとなんとなくそれは感じていただけるのかなと自分で思ったりする5曲となりました。
投票期間の比較的後期になってリリースされた『Dream Road 〜心が躍り出してる〜』のインパクトが私にとっては大きくて、単にこの1曲が加わったという以上の変化を5曲全体にもたらした感じがしています。
ほか、候補に考えつつも外した曲は、つばきファクトリーの『独り占め』、アンジュルムの最新シングル3曲、Juice=Juice『明日やろうはバカやろう』、チャオベッラチンクエッティ『一期一会』、Bitter & Sweet『DREAM GIRL』『泣いて 泣いて 恋してる』『バイバイメトロ』など。
MV部門
- 『愛はまるで静電気』℃-ute:3.0ポイント
曲のタイトルであり歌詞にも出てくる「静電気」を映像のアイディアとして取り入れ、現在の℃-uteならではのメッセージを表現しているのが見事でした。欲を言えば映像の彩度とコントラストがもうちょっと高いほうが個人的には好みでした。 - 『One and Only』モーニング娘。'15:2.0ポイント
歌詞のフレーズがカラフルな色のさまざまな書体で表示されるのが印象的なミュージックビデオ。娘。メンバーの赤と白を基調にした衣裳とも相まって実にポップな印象で、曲の持つ爽快さがヴィジュアルとして表現されているように感じました。 - 『一期一会』チャオ ベッラ チンクエッティ:1.0ポイント
歌い踊るメンバーをメインとしたシンプルな作りではありますが、ロケ場所も含めた全体の「和」のテイスト、そして歌詞ともリンクするようにメンバー4人それぞれのソロカットで効果的なアイテムを用いることで「和の四季」を表現しているところが印象的でした。
楽曲部門で動画を貼ったものは省略しています。
今年発表されたいろいろな曲のミュージックビデオに惹かれつつも、比較的シンプルな『一期一会』と『One and Only』が深く印象に残りました。それに、脱帽するほどの「作りのうまさ」を感じた『愛はまるで静電気』を加えてのセレクトです。