鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

揺らいでいく

最近のハロプロの曲を聴いていると、エフェクトのかかり方であったり、音の定位であったり、音量 etc.がリアルタイムに変化していく曲というのがひとつの傾向としてあるように思います。聴いていると、なんかこうツマミをグイーンと回しているイメージが浮かんでくるような。
10月にリリースされたJuice=JuiceのトリプルA面シングルの1曲『Dream Road〜心が躍り出してる〜』は、まさにそんな曲の代表的な例といえると思います。



曲の進行とともにどんどんと変化していく音の質感。しかも、すべてのパートが同時に変化していくのではなく、あるパートだけは変化しなかったり、逆にあるパートだけが変化したりする。
音の質感の変化は時間を象徴しているようで、いくつもの質感が曲中に同時に存在することで、異なった時間のレイヤーが同時に存在しているような、不可思議な感覚を生み出しているように思えます。
その浮遊感は、「決意」を歌った歌詞の言葉の裏に潜む、不安や躊躇といった感情の「揺らぎ」を表現しているようにも思え、胸に迫ってくる感覚があるのです。