鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

音の快

田中れいなさん誕生日である11月11日は、弦が4本並んだところに見えるところから「ベースの日」でもあります。
というわけで最近のハロプロ系楽曲でベースが印象的だったこの曲を。



Juice=Juiceの『明日やろうはバカやろう』は、ギターのリフがドラムとともに曲の基礎となるリズムを構築し、ベースはむしろそのリズムに躍動感とルーズさを与えるような役割。
特にイントロからAメロではかなり自由に動き回る感じで、1番Aメロではハーモニクスも入れたりと、レコーディング時には「もう思いっきりやっちゃってください」という指示でもあったのではないかと思うような過剰とも言えるヤンチャっぷりが心地よいです。


ベースをプレイしているのは、作・編曲の板垣祐介さんとのお仕事も多いらしい山田裕之さん。
イケベ楽器店のサイトで山田氏によるフェンダー製ベースの試奏動画が掲載されているのですが、この動画でもやはりハーモニクスを交えたプレイがあり、ある種お得意のプレイなのかなと思うところです。


もちろん、ベース以外にも魅力のたっぷり詰まった曲で、ドラム(生ではないようですが)のリヴァーブのかかり方も気持ちいいところ。
そして1番では「集合時間を」「捧げよう」とフレーズの終わりに「O」を重ねて「バカやろう」につなげたり、「なんでも」「何年も」と似た響きの言葉を重ね、さらに2番で「ナンでも」と同じ発音で別の意味の言葉を持ってきて遊び心を感じさせたりと、歌詞も韻を重視してよく練られていると感じます。


メロディとアレンジ、楽器の音色やサウンドの質感、そして歌詞の響きが相まって「快」を生み出している1曲です。