『モーニング娘。OG LIVE〜ゴージャス・クリスマス〜』

続いて、12月23日に新宿BLAZEで開催された『モーニング娘。OG LIVE〜ゴージャス・クリスマス〜』。保田圭さん、石川梨華さん、吉澤ひとみさん、小川麻琴さん、新垣里沙さんという５人の娘。ＯＧによるこのライブ、どんなライブになるのかの予想がつかず、正直なところ「ほんとに楽しめるだろうか？」という不安もあるライブでした。
でも、実際の公演は文句なしに楽しいライブでした！　昼夜２回公演あるうちの夜公演を観たのですが、もし昼公演を観ていたら間違いなく当日券で夜にもう一度観ていたことでしょう。予想していたものは全部見せてくれて、さらに予想を越えたこともたっぷり見せてくれたという印象です。
コンサートの割と序盤、季節に合わせてプッチ、タンポポそれぞれのクリスマスナンバーを歌ったあと、保田さんがステージセンターでマライア・キャリーの『All I want For Christmas is You』を歌い出したときはそれだけで私のボルテージは一気に上がったのですが、さらにそこに小川さんも加わって、ほかのメンバー３人をコーラスに従えてのツインボーカル体勢になったときは「あ、こりゃ間違いなく私にとってのクライマックスだな」と思ったのですが、実はそのあとにもクライマックスが列をなして並んでいたのでした。
メンバーそれぞれのソロコーナーでは小川さんの自分の在籍時の曲ではない『みかん』という選曲にも感ずるものがありましたし、新垣さんがソロで歌ったあと、ステージ袖から小川さんも登場して５期ふたりでの『愛車ローンで』は、ものすごく楽しいんだけどなぜか泣きそうにもなってくるというわけのわからない気持ちになったりもしました。
公演時間は２時間に満たなかったのですが、時計を見間違えたかと思うくらい、３時間以上はやっていたような充実感のあるライブでした。
特筆すべきは、やはりガキさんの存在かなと思います。新垣さんは直前まで舞台の公演があり、ブログを見るところではライブのリハーサル参加回数は少なかったようなのですが、それが信じられないほど、ギアの入り方が違うかなという印象は受けました。今回のライブがＯＧが集まりつつも懐かしモードになっていなかったのは新垣さんの存在によるところがあったと思います。
そして今回のライブの楽しさはバンドのみなさんがいたからというところも間違いなくあります。ギター吉川理さん、ベース梶野秀樹さん、ドラム高尾俊行さん、キーボード荒幡亮平さんという、９月の新垣さんソロライブと同じ４人編成のバンド。特に、１曲目『そうだ！ We're ALIVE』の「ハヒホ！」から予定外に演奏されたアンコール曲『SEXY BOY 〜そよ風に寄り添って〜』の「Sexy boy」まで、娘。曲には欠かせないあの手の声を一手にやってくださったベースの梶やんさんの存在はすごーーく大きかったです。『恋愛レボリューション21』の間奏のあれをベース弾きながらやるんですからほんとすごいわ。

実は、今回のライブが開催される一方で、ここ数年恒例となっていた保田さんのバースデイソロライブ、小川さんのクリスマスソロライブがないことに、ネガティブな感情も抱いていました。
しかし、実際にＯＧ５人でのライブを体験すると、５人でのライブで良かったなという気持ちになっています。たとえば保田さんのマライア・キャリーのカバーでのソウルフルな歌い方など、ソロライブでなければ観られなかった部分をほかのメンバーのファンの方にも観てもらえたのはいい機会だったと思いますし、ソロライブでは見られない「組み合わせ」の魅力もたっぷり味わえました。ありがちな言い方になりますが、５人が集まることで単にソロが５人以上のものが生まれていたと思います。
私にとってこのＯＧライブがハロプロ以外も含めて２０１４年に観る最後の音楽ライブになりました。締めくくりがこのライブで良かったと、心から思える素晴らしい時間でした！