たまらない甘さ
吉川友さんの新曲『こんな私でよかったら』は耳に残る「引っかかり」の多い曲です。
AメロからBメロにかけての
…君が笑うから
出会った頃よりも…
は実際には「からで あった」のような譜割りで歌われ、これは文節的には正しくないのですが、音としてひじょうに耳に残るフレーズとなっています。
サビの
恋は目と目 手と手取り合って LET'S DANCE!!
も、韻を踏んだフレーズや6度の音が印象深いメロディがやはり耳に残ります。
Youtubeで配信されているビデオクリップはショートバージョンですが、このビデオクリップでは聴くことのできない2番をぜひ聴いてもらいたいです。
恋はエンドレス えっとね。。うんと「すき」 GET LOVE
君と二人ならどこまでもきっと行ける
君がでもね 手と手離したらメっ!?てね 怒っちゃうから
ちゃんとギュッとしていてね
ダンサンブルな曲調には似合わないほど純粋で甘酸っぱく、幼いと表現してもいいような歌詞。しかも1番を踏まえて、韻を踏むかたちで並べられた言葉。それが、とてつもない可愛さをもって響いてきます。
吉川さんのややハスキーな声も、この「垣間見える可愛さ」をさらに効果的にしています。
ただ甘さを前面に出すのではなく、効かせどころを押さえて入れられた甘さがたまらない。そんな1曲です。