『Time Capsule-タイムカプセル-』

大宮では９期を加えた新体制の娘。さん初のコンサートが開かれた日曜日でしたが、私は笹塚へ。小川麻琴さん主演の舞台『Time Capsule-タイムカプセル-』を観劇してきました。もともと６日間の公演予定が縮小されたため観にいくのは無理かなと思っていたのですが、幸い３日昼の公演を当日券で観ることができました。

今回の舞台は、高校のダンス部の物語。部の存続を揺るがすひとつの事件をきっかけに、部員たちそれぞれが支えてくれる仲間の存在に気づき、ひとつにまとまっていくというストーリーは、奇しくもいま上演されるのにふさわしい内容になっていたかもしれません。
すさんでいた部がひとつの目標に向かう中で、小川さんが演じる部長の明日香をはじめ、刺々しさすら発していた個々のキャラクターの表情や言葉遣いが柔らかさを増し、部員同士の関係が変わっていくのが空気として表現されているのが見事でした。
ダンス部が舞台とあって、当然ながらクライマックスはダンスシーン。和太鼓の演奏も取り入れられたパフォーマンスは、実に力強いものでした。
決して軽くはないテーマを扱った作品ですが、スタッフ・キャストがそれに真摯に向き合ったことを感じさせる舞台となっていました。

実は、この舞台の内容のある部分は、私の抱える実体験とオーバーラップするところがありました。それゆえにこの作品は私にとって特別な作品になったし、ひとつの指針を与えてくれたと思っています。