鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

ごきげんゲスト

8月23日、東京は日本青年館でのモーニング娘。5期メンバーファンクラブイベント“ごきげん4エバー2010夏”に行ってきました!
私が参加したのは今回の5期イベント最後となる3回目の公演。これがですねえ、もう最初から最後まで見せ場だらけというか、こんな楽しいことがあっていいんだろうかというようなイベントでした。
今回のイベントで感じたことなど、何回かに分けて書いてみようと思います。


じゃあなにから書こうかなと思ったら、やっぱりまずこのことを書かなきゃと思いました。3回目公演だけでしか観られなかった、ある出来事です。



“それ”はイベントが中盤を迎えたころに起こりました。
今回のイベントで司会役の新垣さんの仕切りでメッセージビデオが紹介される流れになって、4人もステージ上のスクリーンへと目を向けます。ところがスクリーンにはなにも映らず「?」となる4人。ここで客席のほうはサプライズでもあるのかとちょっとザワザワしはじめました。さらにステージでは袖から舞台監督さんらしきスタッフの男性が会場後方を気にするように姿を見せたものだから、さらに客席はざわつきます。
でも、スタッフさんの様子を見て新垣さんが「ただのトラブルみたいですね」と一言。メンバー4人は「びっくりしたー」「なんかあるかと思っちゃうよねー」みたいな会話を交わして、客席の盛り上がりも一旦収まっていきました。小川さんは「ここでご本人の登場です! ウッソでーす」とおどけてみたり。
すると、さっきの舞台監督さんらしきスタッフさんが再び袖から出てきて会場後方に向かって「早く出せ!」と大声(どうもこれはマジの怒鳴りっぽかったです)。ステージ上のメンバーは戸惑いを隠せない様子。客席も再びざわついて、みんな会場内のあちこちを見渡したり。
するとスポットライトが客席の扉のひとつを照らし出しました。会場がどよめく中その扉が開くと、そこには白い衣裳に身を包んだ人影が。そして場内に響き渡る「アナタたち」の声。
これは、まさか。いや、間違いない。


菅井英憲、登場。


「ハイ、どうも、どうも」と握手の求めに温かく応えつつ、そしてたまに「あら素敵な人ね♥」と呟きながら客席内の通路を堂々と歩んでステージへと向かう菅井先生。その様子はプロレスラーの入場シーンを想像していただくとほぼ間違いないと思われます。
ステージ上の4人はもう「「えええええええ」」「「なんでいるのお?」」。
菅井先生がステージに上がると、驚きながらも「先生、出方が私たちより派手なんですけど」「ピンスポット当たっちゃいましたから」とツッコむメンバーたち。「握手までしちゃって」と言われると「それは求められたから」と余裕の表情の菅井先生。この日の先生の衣裳はこれを純白にしたみたいな足元まである衣裳で*1、新垣さんからは「先生一番派手なんですけど」、高橋さんからは「キラキラしてる」。
そしてメンバーから「どうぞセンターへ」「ちょうどセンター空いてるんで」と言われてステージセンターに立った菅井先生、おもむろに「にゃーお!」。マイクを向けられた客席も一丸となって「にゃーお!」とコール&レスポンス! 自分のその中のひとりとして参加しておいてこういうことを言うのはアレですが、打ち合わせをしたわけでもないのに揃いすぎだろお前ら!(笑) そりゃ新垣さんも「いやいやいやいや、おかしいでしょ!」とツッコミますわ。
「いつ来たんですか?」とメンバーに訊かれた菅井先生「ずっと下にいたのよ! 4人に会っちゃいけないっていうから。暑かったわ押し込められて」。新垣さんに「先生、私たちの1曲目2曲目聴いててくれました?」と訊かれると「ゴメン、全然聴いてなかった」。「「「「「えええ」」」」」。『ウソよ! ちゃんと聴いてたわ。紺野がちゃんと歌ってたしね、小川もいつの間にかセクシーになっちゃって」と言われて小川さんは「あ、ありがとうざいます」とポーズを決めたり。
そして菅井先生「スガイはみんなに訊きたいの。ちゃんと発声できてる?」ということで、発声をやることに。メンバーが「でもいつものアレがないですから」みたいなことを言うと「ああ、ピアノいるわね」と、スタッフのみなさん電子ピアノとスタンド、機材一式抱えてきました。メンバー4人はどんだけ凝ってるんだともう崩れ落ちてます。
ピアノのセッティングができたところで菅井先生「新垣!」「ハイ!」「じゃああれをやりましょう」と、菅井先生のピアノで、どうやらいつも発声練習でやっているらしい「亀田のあられ、おせんべい」というおなじみのフレーズを。おなじみでない方はこちらを参照。
ここで「みんなでやろう」と客席を立たせる菅井先生。「みんなには」と、キーを下げて「亀田のあられ、おせんべい」と見本を見せますが、ここで先生「ちょっと待って、DVD撮るのにいいのかしら。亀田製菓とか大丈夫なの?」。新垣さん「あー、これDVDになるんで、商品名とかないのを」。「じゃ」と菅井先生、同じメロディで「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃんにゃ」とお手本。誰かがツッコミを入れる余地を与えないまま全員練習へとなだれ込みます。
「はい」
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃんにゃ」
「もっと!」
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃんにゃ」
「もっと!!」
「にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃ、にゃにゃんにゃ」
……文字にしたらちょっとめまいがしてきました。


どうも最初の予定では新垣さんだけでなく4人ひとりひとり発声をやる予定だったようなのですが「時間が限られているのよ」ということで、個別で発声をやるのは新垣さんで終わり。そのあとは、次に4人が歌う曲『Mr.Moonlight〜愛のビッグバンド〜』の歌い出し「あーいーをーくーだーさーいー」を再び客席も一緒にやることになりました。
もう一度全員立ち上がってみんな一緒に「あーいーをーくーだーさーいー」。メンバー4人は拍手なのですが、先生は厳しく「スガイは不満があるの」。声の高さのことかと思ったのか、たしか新垣さんかな?「男性が多いですから」みたいなフォローを入れますが、菅井先生の指摘は別のところにありました。「男性ばっかりだから。スガイはここで女性の気持ちになってほしいの」。これにはメンバーが「女性の方もたくさんいますよ」とツッコミ。「女性何人いるの?」と訊く菅井先生に客席の女性陣の何人かは手を挙げたり振ったりしてアピール。「数えられないからいいわ」とあっさり切り捨てる菅井先生(笑)。
そしてもう一度「男性も女性の気持ちになって」と「あーいーをーくーだーさーいー」。このあたりでコーナーの終了時間を知らせるチャイムが鳴りました。「もう時間だからスガイ帰れって」と言う先生に、新垣さんは「次の曲一緒に踊ってくださいよ」。「でも女役じゃ歌うところないじゃない」「男役は愛ちゃんがやりますから、だから踊ってくださいよ」。ここで客席からは「すっがっいっ、すっがっいっ、すっがっいっ、すっがっいっ」とコール発生。新垣さんはずいぶん「踊りましょう」を引っ張っていましたが、菅井先生は「後ろで見てるから(「踊ってるから」だったかも)」ということで、ここで出番は終了。大きな拍手の中、会場を盛り上げるだけ盛り上げまくった菅井先生は袖へと引っ込んでいきました。
と、書いてきて気づきましたが、登場してから帰るまで誰ひとり菅井先生をちゃんと紹介してないのな (笑)。まあ、FCイベントということである程度知識の深い人たちが集まっていたからそれもアリなんでしょうし、なにも言わないで「にゃーお」ができる環境っていうのはとても素敵だと思うのです。


というわけで、5期イベント菅井先生出演部分について面白おかしく書いてみましたけどね(いや実際面白かったんですけど)、最後に笑いは抜きでちょっとだけ。
たしか、菅井先生何回か「紺野もちゃんと歌えてたね」みたいなことを言ってたんですよね。そのときの先生の表情と、言われたあとの紺野さんのちょっとはにかんだような笑顔がすごく印象に残っています。
やっぱり、ボーカルトレーナーである菅井先生にとって、紺野さんが手のかかる生徒だったのかもしれないってことは想像に難くなかったりするわけでして、紺野さんと菅井先生の間には、お互いに先生と生徒としての特別な想いがあるんじゃないかと思ったんです。
紺野さんは褒められても「はい!」とか「ありがとうございます!」とか大声では答えられなくて、ただ笑顔を返すだけになっちゃうんだけど、先生は先生でその笑顔の意味がわかってる。きっとそれが、これからも続いていく、この“師弟”のあり方なんだろうなって、そんなことを思ったのです。



※ 本エントリーの中の娘。5期メンの発言、菅井英憲先生の発言は、記憶を頼りに書いているので不正確なものであることをご了承ください。また、本エントリーを書くにあたりツイッターでいただいたリプライを参考にさせていただいた部分があります。リプライくださった方ありがとうございました。

*1:さすがに上半身裸ではありません