鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

Live with Smile

モーニング娘。のコンサートツアー『ナインスマイル』の11月8日に中野サンプラザでおこなわれた昼公演を観てきました。
率直に書けばやや“意外”な感じのするコンサートでした。


詳しいセットリストは書いていませんが、歌われた曲やコンサート全体の構成などに触れていますので「続きを読む」で畳んでおきます。




今回、どんな曲が歌われるのかほとんど知らない状態で観にいきました。最近のシングル曲や、先日リリースされたばかりのカップリングコレクションにちなんでのカップリング曲メドレーなどは予想の範疇でしたが、それに交えて歌われるのが、個人的には決して定番曲ではない印象の曲が多く「ここでこの曲が来るのか!」という軽い驚きを感じることが何度もありました。
そして、そうやって過去のナンバーが歌われる中で、いくつかの場面が頭に浮かぶことがありました。それはたとえば、紺野さんと小川さんの卒業を控えたツアーでの場面であったり、思わぬアクシデントが現リーダーに訪れたツアーでの場面であったりします。現在の娘。たちが歌っている姿に重ねて、記憶に残るかつての場面を追体験しているような感覚を覚えました。
昨年秋、今年春のツアーは、娘。の現在という切り口で、その多彩さを見せるものだったと思っています。今回のツアーは切り口の角度を変え、時間の面での幅広さを見せているという印象を受けました。
私は昨年秋の娘。コンについて「カラフル」と表現したことがありました(2008年11月5日のエントリー)。1曲1曲ごとにめくるめくように色を変えていくコンサート。その印象は、今年春のコンサートにも共通するものでした。対して今回のコンサートは、全体がひとつのトーンの中に納まっているような印象がありました。それは、娘。の個を見せようとしていた昨年秋、今年春のコンサートに対し、もう1度グループである“モーニング娘。”を見せようという意図の表れであるように感じられました。
アンコールで、春のツアーでオープニングを飾った、現在の娘。象徴的な曲とも捉えることができる『SONGS』に続き、世間が“モーニング娘。”でイメージする曲であろう『LOVEマシーン』が歌われ幕を閉じたところにも、娘。の持つ時間の広がりと、“モーニング娘。”を見せているのだという印象を強く受けました。



最後に、今回のコンサートを観てひとつはっきりわかったことを書いておきます。
娘。を熱心に観るようになってからずいぶんと経ちますが、いまの娘。が一番好きです。
もちろん、“あのころ”の娘。も、“あのころ”の娘。も大好きです。でも、もし「いつの娘。でもいい。好きな時期の娘。のコンサートをもう1度見せてあげるよ」と言われたなら、迷わずにいまの娘。を選びます。


今回のツアーが終われば、その「いまの娘。」も変わってしまうし、来年のいまごろはさらに違った娘。がそこにいるのかもしれません。でもたぶん、そのときはその娘。が一番好きな娘。になっています。きっと。