大空魔竜

それHigh-Kingじゃなくてガイキングだから。
Dohhh UP!で配信開始された『C＼C（CUBIC-CROSS）（シンデレラ＼コンプレックス）』を聴いてみました。ユニット発表時の記事で「三連符が続く」と紹介されていましたけど、三連が続くのはメロディなんですね。ギターのリズムバッキングで三連符が続く『All My Loving』をこの曲の説明で例に挙げるのは適切ではないんじゃないかと思いましたが、改めて見てみたらつんくＰのコメントには『All My Loving』の名前は出していなかったんですね。新聞社の記者がおそらくは曲を聴かない段階で付け加えて失敗したってとこですか。
サウンド的な印象は『大阪　恋の歌』＋『リゾナント　ブルー』テイストっていうのとりあえずの印象です。歌詞はたしかに“シンデレラ”で“コンプレックス”ではあるけれど、本来の“シンデレラ・コンプレックス”の意味とは微妙にずれている気もしないでもなく。童話の『シンデレラ』をどちらかというとネガティブにとらえた内容ではあるわけで、それをミュージカル『シンデレラ』の応援歌としてしまうのはつんくＰ流の洒落なのかなあ。リズム云々よりむしろその意図を語って欲しいところでした。


さて、“シンデレラ・コンプレックス”という言葉が日本でも知られるようになって間もない１９８３年に、早くも郷ひろみがタイトルに取り入れて『素敵にシンデレラ・コンプレックス』という曲をリリースしていました。さっき調べて初めて知ったのですが、この曲のアレンジを担当していたのが、一昨年のミュージカル『リボンの騎士』の音楽担当の甲斐正人氏でした（井上堯之氏と共同）。ミュージカルの題材を媒介にして、ごくわずかにだけど繋がっているという、面白い縁だと感じました。