Triangolo

Cafe Buono!

いよいよリリースされたBuono!のファーストアルバム、期待にたがわぬ出来でした。
１曲目からモータウンビート大好きなもう私にはこたえられませんでした。そして１曲目でガッチリ掴まれているところに、間髪入れずハイハット４発で２曲目という流れが絶品。これで完全にこのアルバムに引き込まれて離れられなくなる感じ。
とにかく良曲揃いで、いったい次にどんな曲が来るのか？　というワクワク感が最後まで絶えない50分です。
で、アルバムを聴きながら思ったんですけど、３人組って過去に偉大な存在も多いですし、ある種アイドルの王道みたいなところがあると思うんですよ。Buono!はサウンド面でアイドルとしては意欲的なことをやっているんだけど、その一方でそういう過去の偉大なアイドルの系譜の上にある存在にしようってのが、作り手サイドに意識としてあるんじゃないかと思います。10曲目『星の羊たち』に、作詞：橋本淳・作曲：筒美京平っていう大ベテラン作家チームを起用しているのは、その表れじゃないでしょうか。
それから、グループのアルバムだとメンバーひとりひとりがメインボーカルをつとめる曲が１曲ずつ入るなんてパターンも多いですけど、このアルバムでは全曲が３人で歌われているのも、３人組ってことに対するこだわりも感じます。その上でコーラスはひとりずつが担当している曲が１曲ずつ入っているというのがまた憎い。
アルバムを聴いて、Buono!というプロジェクトはすごくきれいな三角形が描けているなと感じました。バランスが良く、そして奥行のある三角形。そんな素敵な三角形のアルバムです。