鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

ハロプロ楽曲大賞'14

今年も『ハロプロ楽曲大賞'14』に参加いたしました。
私の投票内容は以下のとおりです。

楽曲部門

  1. 『I miss you』℃-ute:4.0ポイント
    3つのメロディと歌詞がひとつの曲を作るという意欲的な試み。サビでは3つのメロディの歌い出しを「おと」で揃えるなど、3つのボーカルが合わさってどう響くかということまで考えられているように思えます。この曲はメンバー全員で均質なパフォーマンスができる現在の℃-uteでこそ実現し得たものではないかと思いますし、℃-uteが呼び寄せた曲とも言えるのではないかと思います。
  2. 『インストール』Bitter & Sweet:2.0ポイント
    この曲で例を挙げると「諦めてゆくことに」「慣れたんだろう」のように、ひとりでは歌えない隙間のないメロディというのが複数ボーカルの醍醐味のひとつだと思います。それが効果的に使われているのが魅力的な曲。歌詞の内容は新しいユニットのスタートにふさわしく、しかもそれが複数人のボーカルで歌われることでイメージする余地を広げているのも大きな魅力です。
  3. 『イクジナシ』LoVendoЯ:2.0ポイント
    スピード感あふれるサウンドは現代風でありつつ、歌詞やメロディの持つ適度な“下世話さ”は、日本のポピュラーミュージックの中で連綿と続く「歌謡ロック」を継承しているように感じます。ライブで先に披露されていた曲ですが「レコーディングされた音源では伝わらないものがある」のを前提として「ライブの勢いをそのまま」ではなく「音源で聴いて勢いを伝える」ことを意識した音になっているように思います。支えるのではなくサウンドに抑揚を与えて引っ張るリズム隊が心地よいです。
  4. 『Crush on you!』梅田えりか:1.0ポイント
    ダンサンブルなサウンドに乗ったポップなメロディが、梅田さんの声の甘さを引き立ててて実にチャーミングな1曲です。シンセサウンドをメインに曲が組み立てられている中、特にサビでのピアノサウンドの使い方が実に巧み。
  5. 『What is LOVE?』モーニング娘。'14:1.0ポイント
    4つ打ちキックに乗せた早いテンポのシャッフル。シンセのリフで幕を開けるところは、ブラック・サバスの曲などで見られるギターリフをメインにしたシャッフルのハードロックのデジタルサウンド的な解釈にも思えます。サビの歌詞のアタマで「たった一人」「納得」「ちょっとした」と、促音の入る言葉を用いて、歌詞でもハネた感じを強調しているのも見事です。


今年は大賞候補曲のリリース時期としては終盤に近くなる10月にLoVendoЯ『イクジナシ』、11月に℃-ute『I miss you』のミュージックビデオをYouTubeで公開され、それまで漠然と考えていた順位が一気に塗り替わった感じです。
結果、まさか自分でもこの曲が入らなかったのは意外とすら思う5曲になりました。
候補として考えつつ最終的に5曲に選ばなかったのは、スマイレージ『ええか!?』、Juice=Juice『初めてを経験中』『イジワルしないで抱きしめてよ』、吉川友『あまいメロディ』。

MV部門

  1. 『I miss you』℃-ute:2.5ポイント
    3台のカメラで同時に撮影した映像でミュージックビデオを構成することで、この曲の魅力を巧みに映像で表現している思います。3台のカメラでのワンカット同時撮影、ワンカットの中で部屋にあるテーブルを動かすといった難しいことをやっているのも感心させられました。個人的にはシングル初回盤DVDに収録されたバージョンよりも、よりタイトさを感じるウェブ公開の「Promotion Ver.」のほうが好みです。
  2. 『インストール』Bitter & Sweet:2.0ポイント
    イメージシーンと演奏シーンのシンプルな構成ですが、モノクロで始まったイメージシーンが歌詞で歌われる「決意」とともに次第に色を得ていく演出が曲のイメージを広げています。イメージシーンではずっと別々に映っていたふたりが間奏明けの最後のサビで初めてワンカットに収まるところはすごくカタルシスを与えてくれる。曲を通してふたりの視線が交わらない構図になっているのもよいです。
  3. 『イクジナシ』LoVendoЯ:1.5ポイント
    シンプルな演奏シーンだけのミュージックビデオですが、細かいカット割りが曲のスピード感によくあっています。あおりカットの多用でロケ地(首都外郭放水路)の空間の広がりを感じさせたり、メンバーの表情がいいのも魅力的です。ボーカルふたりの自撮りカットや、ギターふたりのギターのヘッドに付けたカメラからのカットもアクセントになっていてよいです。


というわけでなんとMV部門は楽曲部門の上位3曲とまったく同じです。なのでYouTube動画は略しました。
正直、ここまでまったく同じ曲に投票するのはどうか、と思うところもありましたが、やはりこの1年で印象に残ったMVを考えたらこの3曲がひとつ抜けている感があり、そこは正直に投票しようと思ったものです。
ほか、候補に考えていたのは、ストーリーのある構成が印象に残ったJuice=Juice『風に吹かれて』。そのほか吉川友『「すき」の数え方』、モーニング娘。'14『見返り美人』。

推しメン部門

  • 保田圭
    モーニング娘。時代から一貫して私にとって新しい楽しみを知るきっかけを拓いてくれる人。他人が幸福な様子が見られるのって楽しいですね。


今回、楽曲部門、MV部門とも半数以上をハロー!プロジェクト以外の曲から選びました。それは特に意図したものではなく結果的にそうなったなもので、ハロプロ曲を増やす方向で考えなおそうかとも思いましたが、やはりそこは純粋に曲の好みだけで選ぶことにしようとそのままで行くことに。
決して私がハロプロへの興味が薄れているとかそういうことではなく、ノミネート曲の範囲も広がってきている中自然とそうなった感じです。

今年の集計結果がどうなるか、楽しみにしています。