鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

SprinteЯ 〜Bitter&Sweet〜

書くのが遅いにもほどがありますが、6月1日は千葉県柏のライブハウス・PALOOZAにLoVendoЯのライブ『LoVendoЯ LIVE TOUR 2014 SprinteЯ 〜Bitter&Sweet〜』を観に行きました。
私はすでに4月20日のHEAVEN’S ROCKさいたま新都心での公演を観ているのですが、同じツアーの公演を再度観に行ったのは、今回のツアーは「Bitterモード」「Sweetモード」と公演ごとにセットリストの異なる2パターンとなっていて、さいたま公演は「Bitterモード」だったので「Sweetモード」も観たかったのがひとつ。そして、柏公演はスケジュールの都合でベースのサポートメンバーが異なるため、そのメンバーでのライブを観ておきたかったというのがもうひとつ。そしてなにより、さいたま公演を観て「とにかくこの空間にもう一度身を置きたい」と思ったのが一番大きな理由です。
LoVendoЯのライブって、会場がライブハウスですからすごくシンプルなんですよ。豪華なステージセットがあるわけではないし、機材を使った凝った演出があるわけでもありません。ですが、メンバーがそこで演奏することで、どんな凝った演出でもかなわないようなメチャクチャカッコいい瞬間がどんどん生み出されていく、そんなライブです。
また、凝った演出などができない環境でどうやって魅力的なステージを作るかという、スタッフの方々も含めた作り手の工夫もすごく感じます。今回のツアーのゲストであるBitter & SweetのサポートをLoVendoЯのふたりのギタリスト・魚住さんと宮澤さんがモードごとに交代でつとめるという趣向はLoVendoЯのギタリストふたりという特性を活かしたものだと思います。
工夫を感じるのはもうひとつ。本編最後の曲では、サビのフレーズを客席全員で歌うのが恒例になっています。これがもしホールでのコンサートならビジョンに歌詞が映し出されるところなんでしょうけど、ライブハウスではそれはできない。なので、メンバー手作りの歌詞を書いた大きな布をステージに広げるという方法をとっていて、しかもその布は単に歌詞を見せるためのものではなくて、公演ごとにファンがメッセージを書き込んでいくという、ツアーの行程を象徴するものにもなっています。これは逆にライブハウスツアーでしかできない最高の演出だと思うんですね。


LoVendoЯのこのツアーは“その場で生まれていく空気”に魅力を感じる方なら、きっと楽しんでいただけるのではないかと思えるツアーです。公演は残りわずかでそのうち1公演はすでにSOLD OUTですが、もし興味を感じたならぜひ。


そのライブの魅力の一端は、YouTubeの配信番組『MUSIC+』でのライブ映像でも触れられるかと思います。LoVendoЯのツアーの模様は数回にわたって紹介されていますが、上記の柏公演での新曲『イクジナシ!』初披露と、個人的に今回のツアーの見どころのひとつと思っているサポートにLoVendoЯ宮澤さんを迎えたBitter & Sweetの『雨夜の月』が観られる回を紹介しておきます。