販売元
ハロー!プロジェクト関係の音楽・映像ソフトはほとんどがアップフロントワークス(以下、UFW)からリリースされています。
UFWには複数のレーベルが存在しています。またUFWは販売を他社に委託しており、主なレーベルの“販売元”は以下のようになっています。
- ZETIMA(モーニング娘。、℃-ute):ソニー・ミュージックディストリビューション
- ピッコロタウン(Berryz工房):キングレコード
- hachama(スマイレージ、Juice=Juice):ポニーキャニオン
カッコ内には各レーベルに所属する現・ハロプロのグループを記載しました。
ここまで前置き。
この販売委託の体制が2012年から変更になり、現在は全レーベルともUFWの自社販売になっているという情報があるようです。2013年8月15日現在、ウィキペディアのアップフロントワークスの項目にも、2012年9月1日以降は「同社による自主販売となった」
との記述があります。
たしかに、最近のUFWの音楽・映像ソフトには以前記載されていた「販売元」表記がなく「発売元:アップフロントワークス」表記のみとなっています。
ですが、自社販売になったというのはほんとに正しい情報なのでしょうか? というのがこのエントリーの趣旨です。理由は以下。
- CDショップの商品データでは現在も「レーベル(販売元)」併記
- 販売元各社のネットショップで現在もUFWの商品を扱っている
- Juice=Juice はポニーキャニオンが販売元であることが公式に発表
CDショップの商品データでは現在も「レーベル(販売元)」併記
音楽・映像ソフト小売りの大手・山野楽器店頭にある検索端末でUFWの商品を調べると、2012年以降リリースのタイトルも「レコード会社」欄は
と記載されています。
販売元各社のネットショップで現在もUFWの商品を扱っている
ソニー・ミュージックディストリビューションは“Sony Music Shop”、キングレコードは“KING e-SHOP”、ポニーキャニオンは“PONY CANYON Shopping Club”という通販サイトをそれぞれ直営しています。
Sony Music ShopではZETIMAレーベルの、KING e-SHOPではピッコロタウンレーベルの、2012年以降にリリースされた商品が扱われています。
PONY CANYON Shopping Clubでは検索してもスマイレージの通常のCDはヒットしないのですが、イベント参加券付きボックスは特設コーナーを設けて販売されています。
Juice=Juice はポニーキャニオンが販売元であることが公式に発表
ポニーキャニオン所属のアイドルが出演するネット番組『ぽにきゃん!アイドル倶楽部』のイベント告知画像で、Juice=Juiceは「発売元:UP-FRONT WORKS 販売元:PONY CANYON」と明記されています。
「ショップのデータが不正確」「販売委託ではないが通販サイトで扱っている」「再び販売を委託した」という可能性もありますから、ここに挙げた3つの材料で「UFWは自社販売に変更になった」ことを否定できるわけではありませんが、私は「2012年以降もUFWの販売委託体制に変更はない」と考えたほうが自然だと思います。
もっとも、ウィキペディアの記述は具体的で、根拠なしに書かれたものとも考えにくく、確認可能な情報源をご存知の方がいらしたらぜひ教えていただけるとありがたいです。
こちらからは以上です。