鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

5月6日、さいたまスーパーアリーナで私が観た娘たち。(その3)

5期メンバー・新垣里沙

ガムシャラと表現したくなるようなコンサート後半での動き。そして怪我をしている同期にさりげなく寄り添う凛とした姿。この人はいつの間に、これほどの激しさと強さを身に付けていたのか。
すでにボーカル面で彼女が果たす比重は大きくなっている。おそらく今後それはさらに大きくなるだろうし、それ以外の面でも今まで以上に娘。の中で大きな役割を担っていくことになるはずだ。でも、この先なにがあったとしても、彼女なら大丈夫。そう思わせる頼もしさがこの日の彼女にはあった。
「私の中でのモーニング娘。がいなくなっちゃう」というこの日の彼女の言葉の意味は、私には今もわからない。別にわかる必要もないと思う。モーニング娘。である彼女がそこにいるなら、それで充分だ。

5期メンバー・高橋愛

もうかなりの期間にわたって歌とダンスで娘。の核となっている彼女だが、優れたスキルを持っている一方で、不器用な面を持ち合わせた人なんだと思う。
この日のコンサートで卒業するリーダーへ送るメッセージのまとまらなさは、まさにその不器用な面を感じさせるもので、思わず苦笑いしそうになりつつ、でも不器用さゆえに強く訴えかけるものを感じた。
肝心なところで不器用さを見せたり、大人びた艶っぽさの中に不意に幼さを覗かせたり、彼女はどこかアンバランスだ。きっとこれからもアンバランスなままだと思う。そのアンバランスさが、彼女のどうしようもないほどの魅力なのだと思う。