鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

マコポン

もう1週間経っちゃっているんですけど、来年4月公演となる小川さん主演の舞台『桃色書店へようこそ』の発表が13日にありました。 →桃色書店へようこそ OFFICIAL WEB SITE
『こもれびの中で』と同じ西澤周市さんの作・演出となる作品で、西澤先生のブログでしばらく前から示唆するような記述があったので発表自体は驚かなかったんですけどね、思いのほか芸能ニュースでの扱いが多かったのは驚きました(笑)。
原作はコミックとのこと、キャストを見るとコメディ寄りの作品なのかなという印象ですが、そう単純にはいかなそうな雰囲気もします。姉妹が主人公となる作品らしく『こもれび』も姉妹の話がひとつの軸になっていましたから、姉妹というのが西澤先生のひとつのモチーフになっているのかなと思ったりしています。なんにせよ公演が楽しみなのですが、今回、劇場が『こもれび』より小さめなんですよねえ……。うーん、果たして観ることができるかな。
小川さんの役名は原作者の方の名前そのまま“ぽん”らしく、小川さんがぽんちゃん役かーと、5期好き的にはそこに妙に嬉しかったりもしているのです(笑)。

マノフレンズ

書くのが遅くなりましたが、真野さんのアルバムは発売日に購入して聴いておりました。

FRIENDS

FRIENDS

予想にたがわず、といった感じでアルバム全体をとおしてひとつの世界が感じられるアルバムです。オールディーズ風やボサノヴァ風、スカ風の曲までとバラエティに富んだ曲はどれも奇をてらわないポップス。そしてどの曲にもノスタルジィを感じさせる味わいがあるのですが、それも決してあざとくなっていません。
淡彩のイメージ、それもパステルの淡さではなくて水彩の淡い色調を感じさせるアルバムです。
それからアルバムを聴いて改めて思ったのが、真野さんってシングル『この胸のときめきを』あたりから急激に歌が変わってきていますね。アルバムではインディーズ時代のまだちょっと頼りなげな歌声も収録されているので、歌い方の変化がより強く感じられました。
驚いたのがラストに収録されている『マノピアノ』のアルバムバージョンで、新しいボーカルはおそらく最近録ったものだと思うのですけど、声の出し方から表情の付け方から、同じ人が歌ってこれだけ変わるのかと思わされました。アルバム1曲目にオリジナル版を収録し、ラストをニューバージョンで締めくくるという構成でも面白かったのではないかと思っています。



アルバムを聴き終えたとき、月島きらりのファーストアルバムを聴いたときと近い感覚を覚えました。きらりのアルバムもアルバムをとおしての統一されたイメージを強く感じるもので、それは「架空のキャラクターのアルバム」だという理由によるところが大きかったと思います。
今度の真野さんのアルバムも、ちょっとそれに近いところがあると思うんですよ。真野さんはデビュー以来“清く正しく”的なイメージっていうのがずっとあって、楽曲に留まらず本人の言動含めてそのイメージからずれない活動ってのをおこなっているわけですけど、まあDohhh UP!で配信されているエッグ時代の映像とか観ると本人は根っからそういうパーソナリティってわけでもなさそうですし。真野さんは実在の存在なわけだけど、真野恵里菜 starring 真野恵里菜的なところはあると思うんですよ。
いまの時代、イメージを作りこむってやりづらいことだと思うんですよね。どっか作り手側の照れみたいなものが見えたりしてそこがツッコミどころになったりとか、あるいは人によってはイメージを作っている不自然さっていうのを逆に売りにしていったりっていうケースもありますよね。
そんな時代に、真野さんは周りがツッコむ隙を与えないほどに堂々とイメージを貫いているってのがすごいなと思うわけです。
だからある意味『FRIENDS』って強力なキャラクターアルバムなんじゃないかと、そんなことを思ったりもするのでした。