鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

アンジュルムニューシングル

6月21日にリリースされたアンジュルムのトリプルA面ニューシングル。
その1曲『愛さえあればなんにもいらない』はリリース前に公式動画で聴いていたのですが、最初に聴いたとき耳に残ったのが、1番と2番の間の間奏での2度上への転調でした。
確認してみると、これって2番でキーが高くなっているわけではなくて、AメロがBマイナー(ロ短調)、サビがAマイナー(イ短調)と、2度下へと転調しているんですね。
それで間奏でBマイナーに戻っているんですけど、間奏での1音上への転調が2番へ向かっての高揚感を生み出していると思います。


この曲、Aメロでの最高音はF#。Bメロで徐々に最高音が上昇していって、サビは上のCから始まり、さらにサビ終わりでは上のDまで行くという、この徐々に盛り上がっていく音程の勾配の付け方も実に巧みだと思います。



もう1曲『魔女っ子メグちゃん』はお馴染みの往年の名作アニメ主題歌のカバー。
アンジュルムバージョンはタムをあまり使わないタイトなドラムのアプローチがカッコいいじゃありませんか。「お化粧なんかは〜」のパートではスネアの2拍4拍のパターンに変化を付け、間奏を挟んだ同じパートのリフレインではきっちり2拍4拍にスネアを入れてくる気持ちよさがもうたまりませんよ。


ラテンのテイストも感じさせるアレンジは原曲とはガラリと変わっている用に思えますが、印象的なピアノとギターのリフは原曲のベースラインをモチーフにしていて、原曲へのリスペクトも感じさせるものだと思います。







もう1曲『ナミダイロノケツイ』は、実は今回のシングル3曲の中でもっとも気に入っている曲ではあります。ただ、それゆえにまだ曲として引いた視点で書くことができないという感じです。
ただ書けるのは、聴いてくださいと、それだけです。