鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

『シンデレラ』

三越劇場で7月19日から27日まで上演されていた小川麻琴さん主演の三越夏休みファミリー劇場『ミュージカル シンデレラ』を21日に観劇してきました。
私は三越夏休みファミリー劇場は2011年に保田圭さんが妖精役で出演した『眠れる森の美女』以来2回目の観劇。ちなみに『眠れる森の美女』は娘。の先輩・保田さんが出演しているだけでなく、同じ新潟出身で一緒に番組をやっていたこともある相沢まきさんが主演という小川さんとは縁の多いキャストでした。


さて今回の『シンデレラ』、前回の『眠れる森の美女』もそうだったのですが、これぞファミリーミュージカル、小さなお子さんでも安心して楽しめるエンターテイメントという感じで、難解さや毒などは一切ないストーリー。大人から見ると、逆にそれが新鮮にも感じました。
また、あちこちに小さなお子さんが楽しめるようなちょっとしたお遊びの要素を入れているのも、作り手の方々の経験の豊富さを感じました。


小川さんは主役ですから舞台開始間もなくから歌って踊っての大活躍です。
それで、歌い踊る小川さんの姿を見ていてちょっと感じたんですけどね、小川さんはこれまでに多くの舞台に出演してきて、歌やダンスのある舞台もたくさん経験しています。でも、今回の『シンデレラ』での歌とダンスは、同じような「歌とダンス」であっても、小川さんがこれまで経験してきた舞台での「歌とダンス」と、少し違った意味を持っているのかなって。なんとなくそんな感じがしました。その“違い”というのがなんなのかは、私もはっきり言葉にできないのですけど。
小川さんが初めて舞台で主演をつとめたのはちょうど5年前の2009年。それから5年、いろいろな舞台での経験を積んだところで、この『シンデレラ』という作品で主演をつとめたのは、小川さんのこれからのキャリアの上でかなり大きな意味を持つのではないか。そんなことを感じました。


前半のクライマックスといえるシンデレラが魔法で変身するシーンは、衣裳の早替えプラス凝った舞台装置が美しいアトラクション的な見せ場となっています。三越劇場での公演は無事終了しましたが、今後は地方公演が続く模様。どうやら劇団東少の公式サイトでも地方公演の全スケジュールを網羅しているわけではなさそうで情報が把握しにくいのですが、もしお近くで公演があるときにはお勧めです。ちなみに地方公演では自治体の主催・共催となっていることが多いようでチケットの価格もかなりお手頃なようです。


小川さんのブログ高橋さんのブログそれぞれで書かれているように、かつて別の舞台で同じシンデレラの役を演じた同期・高橋さんが観劇したというのも、嬉しいところですよね。
これで高橋さん、小川さんと5期のふたりがシンデレラを演じたわけで、新垣さんもいずれ……と想像したら
「あなたは魔法使いさん?」
「そう、私があなたを舞踏会に行かせてあげましょう! ちちんぷいぷい魔法にかーかれ」
「帰れ」
という展開を思いついてしまいました(笑)。