鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

妄想ソロシングル解説・最終回

10回にわたってお送りした妄想ソロシングル解説、とうとう最後となりました。トリを飾るのはもちろん、リーダーとして娘。を引っ張るこの人です。

吉澤さんに一人称が“ぼく”の歌を歌って欲しい、しかもちょっと陰のある“ぼく”の曲を聴きたいなあという発想で選んだのが1986年リリースの河合その子の曲です。“薄幸の美少女”的なイメージのあった彼女の5枚目のシングルにしておそらく彼女にとっても初の男視点での曲だったと思います。
カップリングは1987年のシングル。たしかアルバムに収録された曲が元にあり、それを歌詞とアレンジを変えて先行シングルとしてリリースするという変則的なシングルだったような記憶があります。独特の世界観を持った曲ですので、吉澤さんが歌うのは完全にミスマッチを狙っていたのですが、娘DOKYU!でのあの衣裳を着た姿を見ると(実は動いているとこはまだ未見なんですが)案外外れてもなかったのかもと思ったり。


GOLDEN☆BEST

GOLDEN☆BEST

このアルバムで両曲とも聴くことができます。


というわけで、“現・娘。メンバー10人が往年の女性アイドルのシングル曲をカバーする”という妄想ネタを繰り広げてきました。選ぶときにはリリース年は調べず、ここに書くときに改めて調べたのですが、この曲ってこの頃のリリースだったんだ、と思うことしばしば。また、そのアイドルの後期の曲だと思っていたのが以外に早い時期の曲だったり、その逆ということも多く、個人的に発見の多いネタではありました。
選んだ20曲を改めて見てみると、1986年のリリース曲が5曲と最も多かったです。自分でもこの頃の曲が多いだろうなと思っていたのですが、ここまで集中するとは我ながらちょっと意外。86年以前の曲がないというのも意外でした。20曲中16曲が1990年までの曲で、そのあとしばらく空白が続きます。もちろんこれは私個人のアイドルへの興味の変化を反映しているわけですが、80年代後期から90年代にかけて、アイドルというジャンルそのもののあり方にもまた変化があったような印象もあるのです。