鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

理性のセイタロウ

10月29日に小川麻琴さんが29歳を迎えられました。おめでとうございます!
さて、私は小川さんがまだ28歳の10月26日(笑)、下北沢の小劇場B1で小川さん主演舞台『ふわふわプカプカパリンバリン』初日公演を観劇してきました。
この劇、中学2年生の男子の頭の中が舞台という一風変わった設定の作品でした。進路指導を翌日に控えた夜、頭の中で理性や食欲、睡眠欲、悪の心や“無”など、擬人化された彼の自我たちがそれぞれの主張を闘わせるというストーリーのコメディです。





小川さんは、自我のまとめ役であり劇でも進行役的な役割を果たす「理性」の擬人化・セイタロウ役。ほかの「自我」の擬人化キャラクターたちも演じるのはすべて若い女性キャストでして、舞台の狙いとして、変わった設定の中で若い女性キャストが奮闘する姿を見せることが主眼となっているように感じました。
どうやらアドリブもかなり盛り込まれていたようで笑える場面も多いのですが、一方で場面場面で完結してしまっていて物語全体が流れとなっていかないような印象もありました。登場人物の行動によって物語が進むのではなく、物語は自動的に進行していて「はい、こういう場面になりました、その場面のお芝居をしてください」というような感じ。一番客席が盛り上がったのが演技ではなくキャストの“素”が見える部分だったというのは、個人的にはあまり好みの展開ではなかったです。



とはいえ、今年春の小川さん活動再開以来、なかなか出演舞台を観ることができなかった私にとって、久々に舞台で演技をする小川さんが見られたのは、なにか安心するような感覚がありました。
これからも小川さん出演の舞台、できるだけ観られればと思っています。