鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

『続・11人いる!』

6月に上演された娘。さん出演のミュージカル『続・11人いる!〜東の地平・西の永遠〜』、私は22日上演の回を観劇しました。
ひじょうにすぐれたエンターテイメント作品、というのが率直な感想です。宇宙を舞台にした複数の星にまたがるスケールの大きな物語を、友情、恋愛、葛藤、さまざまな要素を盛り込み、あくまで登場人物ひとりひとりの感情を大切に描いていく。その登場人物の感情には、その役を演じる娘。のメンバーたち自身もほのかに透けて見えるような感覚もありました。
ハロプロメンバーが演じる演劇として、ひとつの完成形というか、究極のかたちに至ったような印象を受けました。


さて、今回のミュージカルは配役が異なる『EAST』『WEST』の2パターンがあり、私が観劇したのは『EAST』公演。『EAST』を選んだのは、舞台出演は『ステーシーズ』以来となる生田衣梨奈さんの見せ場が『EAST』のほうが多いよという話を耳にしてのことでした。
実際に『EAST』公演での生田さんは華麗な殺陣を見せてくれて素晴らしかったです。
ただ、今回『EAST』で生田さんが演じたレッドという役はもう登場しただけで物語の状況を大きく変化させるというヒーロー的な役割でもあるので、あまり内面を感じさせるようなお芝居がなかったのは残念でもあります。やはり生田さんはお芝居の資質が強いのではないかと思うので、もっと多様な感情がうかがえる役を見たかったな、という贅沢な感想も持っています。


前述のように、2パターンの配役があった『続・11人いる!』。私が観た『EAST』公演ではどの役も「この配役以外はあり得ないのではないか」と思うような配役に感じ、だからこそもう一方の公演が見られなかったのが心残り。
今後、映像などのかたちで観られることを楽しみにしています。