鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

今と、これから。

5月3日にモーニング娘。コンサート『ミチシゲ☆イレブンSOUL 〜田中れいな卒業記念スペシャル〜』夜公演を観てきました。


まず、コンサート冒頭の演出に度肝を抜かれ、この11人でのモーニング娘。の世界がしっかりとできあがっていることを軽い驚きとともに感じさせられて、モーニング娘。の“今”を存分に堪能できるコンサートでした。
ただ、ひとつ感じてしまったのは、最近のシングル曲の緻密なフォーメーションのダンスという魅力は、コンサートのステージという環境では必ずしも充分に伝えきれない部分があるのではないか、ということ。
あの緻密なフォーメーションの魅力がフルに発揮されるのは、おそらく私たちが馴染んできたコンサートとは違った発想で作りあげられた“場”なのではないかということと、そんな“場”を観てみたいという想いを抱きました。


メンバーの個々について何人か。
初ツアー参加となる小田さんは、それを感じさせない馴染みっぷりに驚かされました。ある曲でビジョンにアップで映し出された小田さんの視線のつよさに、ちょっと射られたような感覚がありました。
石田さんは、以前からの迫力のあるパフォーマンスに加え、曲によってはフッといつもの力強さとまったく違った空気をまとっているように見えることがありました。変な意味ではなく幼い表情が見えて、曲によって大人びた部分と幼さとを3歳くらいの幅で行き来しているような感じ。
生田さんは、数人のメンバーが同じ動きをする曲で、とりわけ動きが大きく滑らかに見えて、目を引かれました。昨年のコンサートを観たときには振りを間違えずにしっかりと踊ることに意識を向けているように見えたことがあったので、そこからの変わり様に感心しました。
そして、つよく印象に残ったのが、コンサートの終盤でメンバーがひとりひとりあいさつするときの譜久村さんです。先にあいさつした石田さんが「今日の昼公演が10期にとって100回目の娘。コンサート」という内容を話したのを受けて、10期メンバーひとりひとりについて語った上で、譜久村さん個人として、9期メンバーとして、モーニング娘。としての“これから”を短い時間の中で語っていました。そのあいさつは娘。を俯瞰する視点を感じさせるもので、譜久村さん本人も、自分の――決して遠くはないのかもしれない――将来の立場を意識しているようにも見えました。