鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

娘。春ツアー閉幕にあたってこんなことを考えました。

娘。さんの春ツアー『新創世記 ファンタジーDX』が、26日の座間公演で幕を閉じました。今回のツアーでは、途中から光井さんの負傷があり、また5月の大阪公演と最終公演となった座間公演では、同じように道重さんの負傷というアクシデントがあったと聞きます。
そのアクシデントを、メンバー一丸となって越えたことは娘。さんたち、特にこれが初の単独ツアーであった9期メンバーにとっては大きな経験になったと思いますし、また観客にとっても特別な記憶に残る公演となったと思います。
その記憶を語ることも、アクシデントに見事な対処を見せた娘。さんたちに賞賛の声を送ることもいいと思います。
ただ、今回のような公演をまた求めてはいけないと思います。「2011年春ツアーで娘。はアクシデントを乗り越えてみせた。それこそが素晴らしいコンサートだ。ほかのアーティストもそのレベルを目指すべきだ」という価値観が広まってはいけないと思います。
コンサートのような芸能関係だけでなく何事においても、同じゴールに達したときに、万事順調でスムーズにたどりついた場合と、アクシデントに見舞われつつそれを乗り越えてたどりついた場合とでは、後者のほうが尊ばれるような価値観があるように思います。しかし、平穏無事にゴールにたどりつけたのであれば、それに越したことはないはずです。
コンサートであれば、演者がフィジカル面でもメンタル面でも万全な状態で、ベストのパフォーマンスを見せる。それがなにより価値のあるコンサートであるはず。ファンが求めるべきは、そんなコンサートであるべきです。