『さよなら涙』
吉川友さんのデビューシングルはカップリング曲違いで4種類。予約していたお店に寄れなかったりして、私が今日入手したのは『さよなら涙』がカップリングに収録された限定盤Aのみです。
- アーティスト: 吉川友,大華奈央香,イワツボコーダイ,michitomo
- 出版社/メーカー: ユニバーサルJ
- 発売日: 2011/05/11
- メディア: CD
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『さよなら涙』は、私が観にいった正月のハロー!プロジェクトコンサートのオープニングアクトで吉川さんが歌っていた曲で、個人的には『きっかけはYOU!』以上に吉川さんのイメージとつよく結びついた曲でした。
改めてCDで聴いてみて、特に歌詞に惹かれています。
雨の降り出したグレーの空と、夕暮れのオレンジ。現在と過去を色で象徴させて「水たまり」を介して対比させることで、歌詞の中での時間の流れを、聴き手がヴィジュアルとしてイメージしやすくなっています。
また、「雨」「水たまり」「涙」と、かたちを変えた「水」がくりかえし登場することで、歌詞全体がひとつのトーンを持ち、それも曲の描く世界を明確なものにしています。
別れを歌った切ない歌です。しかし、最後の
水たまり駆けていく 涙が止まらない
という一節で「駆けていく」「止まらない」と「動き」を感じさせる言葉が重ねられていることで、決して立ち止まってはいない主人公の姿が想起されます。
悲しい別れを経験したけど、それは終わりではない。先へと続く未来を感じさせるから、その余韻の中には、切なさの中にも、どこか眩しさを感じるように思うのです。