鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

市川市 逆から読んでも 市川市

そんなわけで25日は市川市文化会館で座間での鑑賞から1週間と明けずに娘。さんのツアー2回目の鑑賞をしてきました。娘。ツアーを1ツアーで複数回観るのは初めてです。
今回のツアーは大きく2パターンのセットリストが組まれており、さらに細かいパターン違いがあるというのは開幕前から発表になっておりまして、私は19日の座間が夜公演、今回が昼公演だったので、これで2パターン観られるかなと思っていたのですが、中盤までみたところで、どうやらこれは前回と同じパターンだなと(笑)。
でも、同じパターンだけに、6日前の鑑賞で印象に残った部分を意識して鑑賞し、実に楽しく堪能することができました。



ここからセットリストに触れるので「続きを読む」で。






今回のツアーは、ステージ上にまるでポスターかなにかのようにスタイリッシュにポーズを決めた8人の姿が浮かび上がってスタートします。
このとき、まだ暗いままのステージに登場した娘。さんたちが、それぞれのポジションについてポーズを決めるまでの動きもちゃんと“魅せる”ものになっているのが素晴らしい。特に最前列を担当する道重さんと亀井さんの動きはちょっと妖しさを感じさせるほどです。そのクールな中に柔らかな艶かしさすら感じさせるポージングから、一転してストンプを取り入れた力強いダンスへと移行するギャップがたまりません。
このときの衣裳は、メンバーのブログでもすでに公開されているミリタリーっぽいものです。男性的なイメージの強いミリタリールックがベースでありながらも、露出も多く女性的なラインが強調されています。
女性的な柔らかさと、男性的な力強さの同居。2回目となる今回の鑑賞で、パフォーマンスと衣裳が同じコンセプトを表現しているように感じました。



ほか、個人的に印象に残った部分を雑然と書いていきます。


『あっぱれ回転ずし』は最後のサビの繰り返しでの高橋さんの回転がすごい。あれはバレエ流の回転なのかなあ? とにかくすごくきれいな回り方で、かつ顔が楽しそう&若干得意げに見えるところも素敵じゃないですか。
コンサートでは昨年春ツアー以来となる道重さんソロの『It's you』は、ラストに『ロボキッス』のエンディングか往年の少女アニメのイントロみたいなフレーズが付け加えられて、アダルティな曲が「可愛い道重さんのお芝居」のようなイメージを与える演出になっているのが面白かったです。
後半の『グルグルJUMP』は、久住さんのパートを道重さんと光井さんが担当しているところが嬉しいところでした。また、この曲では間奏に「(頭上で手でMを作って)モー! (両手をNのかたちにして)ニン!  (親指を立てた腕を突き出して)グー! (腕を振り上げて)サ・イ・コー!」という振りを全員でやるという新たな趣向が設けられましたのですが、このとき「N」をやるときの新垣さんが異常にカッコいいです。
初披露となった未発表曲『愛され過ぎることはないのよ』は「愛が 愛が」の繰り返しが耳に残る情熱的なナンバー。ソロパートが光井さん高橋さんという愛愛コンビなのは、タイトルを意識してのものなのかな?



そしてもうひとつ。
今回の公演のセットリストで、私が観た前回の公演と唯一異なっていたのが、高橋さんがソロで歌う曲でした。今回高橋さんが歌っていたのは、やはり後藤さんの『スッピンと涙。』。何度も聴いたことのある曲でしたが、高橋さんが歌うこの曲にはいままでは違った感触を覚えました。

ほんのりだけど 薄化粧して
あなたのこと 毎朝起す

このフレーズがすごくリアルな感覚を持って伝わってきてゾクッとしました。
ああ、この歌の主人公はただ“恋”をしていたんじゃなくて、彼と“生活”をしていたんだ。
そこに彼女の送ってきた“日常”が見えた気がしました。
後藤さんと比べてどうなのか、という表現はできないけれど、高橋さんの『スッピンと涙。』は、高橋さんだからこそ作り出せる世界を持った歌になっていた。そう思っています。