鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

ライバル サバイバル

娘。さんの秋ツアー『ライバル サバイバル』が18日にハーモニーホール座間で幕を開けましたが、私は座間での公演を観にいく予定はなく、そもそも座間ってどこにあるの? ってレベルでした。
それが18日夕方からtwitterのタイムラインを見ていると、どうもすごいことになっているらしい。観にいった方のツイートを読んでるとどんどん観たくなってきて、とりあえず路線検索で座間へのルートを確認したり。19日は当日券が出るんじゃないかという情報にも背中を押されまして、結局その20数時間後には座間にいたのでした。twitterって怖いわー。


というわけで自分でも思いもがけず観にいった19日の夜公演、感想を率直に書くと


「呆気にとられた」


です。


もう、次になにが来るのか予想がつかない。ガンガンガンガンと畳み掛けられていく感じで、うっかりすると「あれ、この2曲前ってなに歌ってたんだっけ?」とすぐには思い出せなくなるほど。それは決して激しさだけで押していくのではなく、ひたすらクールでカッコよかったり、とにかくキュートでスイートだったり、あるいはシックだったり、コケティッシュだったり、出し惜しみせずという言葉が似合うような、娘。さんの持っている魅力をたっぷりと堪能できる、盛り沢山なコンサートでした。




ここから具体的に曲名を出すので畳みます。





それだけに、本編のラストが『友』であったことにはちょっと物足りなさも感じてしまいました。もっと激しく盛り上げてラストを飾る曲も、ゆったりと包み込んで終わるようなバラードも、いまの娘。は持っているはずではないかと。
しかし、今回のツアーが『ライバル サバイバル』と題されていることを思い返すと、その締めくくりが「仲間」であることをまっすぐに歌い上げる『友』であることが、実に自然なことであるように思えてきました。
また、ツアータイトルに考えがいたると、コンサート中盤で歌われた曲が別の意味を持ってくるように感じました。
高橋さんがソロで歌った、後藤真希さんのソロ曲『Secret』。公演によっては、新垣さんが安倍なつみさんの曲を歌うこともあると聞きます。かつての娘。メンバーが卒業してから歌った曲を、リーダーとサブリーダーが歌う。それはこのツアーがメンバーの卒業を控えたツアーであることを意識させるものだと思います。そしてツアータイトルを考えると、卒業していったメンバーは偉大な先輩であると同時に、いまも競いあう「ライバル」なのであるというメッセージが込められているようにも感じられたのです。



実は、予定外で観にいったために、週明けから多少無理した影響がいろいろと出てしまってはいるのですが(笑)、やはり観にいってよかったです。twitterやブログでのいろいろな方の言葉の意味を実感できたのは大きかったです。


それからもうひとつ、19日の公演を観ることができてよかったなと思う、ひとつの大きな理由があります。
前述のように、今回のコンサートでは高橋さんが後藤さんの曲を歌っています。
高橋さんと後藤さんについて考えると、私はひとつのことを思い出します。
後藤真希高橋愛は9日間だけ同い年になる」
今回のツアーで、その“9日間”のうちにおこなわれるコンサートは、18日と19日の2日間だけでした。
そのことを、本人や、コンサートスタッフたち、送り手が意識していたかどうかはわかりません。
ただ、私はこの2日間のコンサートで高橋さんが歌った後藤さんの曲はやはり特別な意味を持つものであったと思うし、それを聴けたことは、なににも代えがたい貴重な体験であったと思っています。