鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

2期ライブ

5月27日に恵比寿でおこなわれた『保田圭矢口真里 Special Live 2010』を観にいってきました。ブログに書くのが遅くなったのは大阪公演があるのでネタバレ防止に配慮して……いたわけではありません。単にその後数日書く暇がなかっただけです(笑)。


今回のライブはここ数年おこなわれていたカジュアルディナーショー形式ではなくて、会場もオールスタンディングのライブ形式でした。
まずバンドのメンバーのみなさんだけが登場して、今回のライブのタイトルにもなっているふたりのオリジナル曲『君に届け』のフレーズも盛り込まれた短いオーバーチュアで幕を開けたこの日のライブ。ふたりが登場しての1曲目はやはりこのふたりなら当然この曲という『サマーナイトタウン』。その後はMCを挟みつつ、タンポポ・プッチメドレーあり、シャ乱Q曲も飛び出したつんく♂メドレーあり、ふたりそれぞれのソロコーナーあり、娘。メドレーありとバラエティに富んだ曲構成のライブとなっていました。
今回のバンドメンバーは、キーボードに和田春彦さん、ベースに六川正彦さん、ギターに玉川雄一さん、ドラムスに佐藤直子さんという4人編成で、一部の曲で同期、といってもふたりの絆ではなくて(笑)、録音された音を演奏と合わせて出していたようですが、基本的にはシンプルなサウンドです。メンバー紹介では往年のロック名曲のフレーズが飛び出してきちゃうようなメンバーでして、骨太でガツン! という感じのサウンドを出してくれるバンドのみなさんでした。
その骨太でガツン! な感じが意外と思えるほどにハマっていたのが、つんく♂メドレーでした。つんく曲の持っている猥雑さと骨太なサウンドが合わさって、絶妙の“歌謡ロック”が生まれていたと思います。
反面、1999年〜2001年ごろの曲を集めた娘。メドレーでは、元のアレンジを聴きなれていることもあるかもしれませんが、骨太でガツン! なサウンドのストレートさが、曲がもともと持っているハチャメチャさとちょっとミスマッチをきたしているかなと思うところもありました。


ライブ全体としては、正直物足りないって感じはしちゃったんですよ。保田さんが脚を出している衣裳だったのに後ろのほうだったからほとんど脚が見えなかったぞ、とかってことではなくてですね(笑)、内容に不満があるわけではないんですけど、なんかまだ余白が残っているんじゃないかなあって。もっと余白まで塗りつぶしてはみ出るくらいまで行っちゃってほしいな、行けるんじゃないかな、って印象は持っちゃいました。ぜひ、またの機会にはその部分まで行っちゃえるようなライブが観られることを期待しています。


さて、今回のライブでは、昨年のライブで披露された『君に届け』に続く2期コンビ作詞作曲のオリジナル曲と、保田さん作詞・作曲のオリジナル曲もお披露目となりました。
保田さんソロコーナーで披露されたのが、保田さん作詞・作曲の『もう一度〜I miss you〜』。終わった恋を思い返す切ない歌詞で、曲は8ビートでミディアムテンポのマイナー調。割とストレートなポップスなんですけど、うーん、ハロプロ楽曲ではあんまりないタイプの曲かなあ。わかりやすい曲でたとえるとするならば、B'zの『もう一度キスしたかった』とか、ああいう方向を想像してもらえればなんとなく伝わるでしょうか。ハロプロ関係の曲で近い傾向かなと思うのを挙げるとすると、月島きらりの『I miss you』……ってタイトル被ってますね(笑)。
もう1曲の『HAPPY』は、イントロに『結婚行進曲』のフレーズも登場しちゃう、明るく軽快なウェディング・ソングで、この時期にこの歌詞はいろいろ憶測を招くんじゃないかと思うような1曲でした(笑)。
この2曲に加えて、昨年のライブで披露された『君に届け』も加えてオリジナル曲3曲が今回のライブでは披露されて、ライブ中のMCではCDリリースを出せたらいいねみたいな話も出ていました。なかなか簡単にはいかないけど、みたいなニュアンスもあったんですけど、ライブ終演後の会場には、『風をさがして』のインストと一緒に、聴きなれない曲のインストバージョンも流れていたような気がしていてですね、水面下でいろいろと進んでいるのかなという予感は感じられました。それがかたちになること、楽しみにしています。


そうそう、ライブではおなじみの保田さんのサックス演奏は今回もちゃんとありまして、今回はつんく♂メドレーの1曲目、『ズルい女』のイントロのあの印象的なフレーズを吹いておりまして、保田さんのサックスがバンドを引っ張るかのように曲が始まるのは掛け値なしにカッコよかったです。



最後に、バンドのみなさんの使用楽器を書いておきます。

  • 和田春彦
    • YAMAHA S70XS(76鍵デジタルピアノ)
    • KORGシンセ(型番不明)
  • 六川正彦
    • YAMAHA BB-Limited 5:現在は生産終了した近年のYAMAHAの名器。実はライブスタート間もなく機材トラブルがあったようで『ちょこっとLOVE』は途中までベースレスになっちゃいました。保田さんは後ろを振り向いたりかなり気にしていたみたい。同曲の途中で無事復帰。
  • 佐藤直子
    • Gretschのドラムセット:ウィンドチャイムも備えられ、要所要所で曲に彩りを与えていました。