鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

不思議な感覚

10日土曜日は大宮でおこなわれた娘。春ツアー夜公演を観にいきました。
なんか不思議な感じなんです。率直に書いてしまえば、選曲や構成、演出は昨年のツアーのほうが好みですし、トータルのショウとしての完成度は昨年のツアーのほうが高かったのではないかと思うのです。それはコンサートを観ている最中にも感じていました。
でも、コンサートが終わった瞬間、なんというか、当日も書きましたけど、客席で沸き起こった「娘。最高!」コールに自然に声を合わせたい気持ちになっていました。
ちょっといままでに経験したことのない感覚を覚えたコンサートでした。


ここから先は印象に残ったことをいくつか。内容に触れるので「続きを読む」にしておきます。





今回のコンサートで驚かされたことが2点ありました。


まずひとつ。
アルバム曲の場合「この曲はコンサートではこんな衣裳でこんな振り付けで、こういう感じのパフォーマンスになるのではないかな」などと聴きながらイメージすることがあります。そのあとで実際にコンサートを観ると、けっこう想像と近い感じになっていることも多かったりするんですよ。イメージと違っていても「あ、なるほどこうくるのか」みたいな感じで、想像をまったく裏切られるってことは滅多にありません。
ところが、今回のツアーではその滅多にないはずの、全然想像と違うかたちで披露された曲がありました。高橋さんと新垣さんで歌う『あの日に戻りたい』です。
アルバムがリリースされてから何度も聴いて、絶対にコンサートではハンドマイクを持ってふたりがしっとりと歌い上げるのだろうと思っていました。
実際にステージでふたりが繰り広げたのは、ヘッドセットマイクを付けて、傘を使ったダンスをしながらのパフォーマンス。衣裳はロングスカートの落ち着いた印象のもので、いままでの娘。ではなかったタイプのパフォーマンスだと感じました。


そしてもうひとつ。
アンコールで、暗転したステージに8本のスタンドマイクが立っているのが見えたとき、いったいなにが起こるのかと思いました。
イントロが流れても、それが『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』だとなかなか気づかないほどでした。ストリート系の衣裳に身を包んだ娘。が横一列に並びスタンドマイクで歌う『HOW DO YOU LIKE JAPAN?』は、文句なしに超絶にカッコよかった! これまで娘。が見せてきたスタイリッシュなカッコよさとは違った、力強い内側から沸き立つようなカッコよさ。
正直、この曲を観ながら嫉妬のような感情を抱きました。推しメンの卒業というのを経験している身からすると、推しメンが卒業していったあとの娘。があれだけのカッコよさを獲得し得たことが、どうしようもなく羨ましかったです。
で、衣裳に関して言えば、今回のコンサートのオープニングが、メンバーのブログでも写真が公開されたりしていますけど、ウサギ風のコスチュームですよね。アンコールでのストリート系な格好と考えあわせてみると、これが同じグループなのかと(笑)。あれだけの大きな幅を行き来できてしまうんですよね、いまの娘。って。


あと、今回のコンサートでは自然と高橋さんを目で追ってしまうことが多かったです。
コンサート開始間もないころに歌われた『気まぐれプリンセス』の「ちょいエロ笑顔」のとき、スクリーンに映った表情がマジにちょいエロくていやこれは困ったなと(笑)。『しょうがない 夢追い人』では、「この人どうかしちゃったんじゃないか?」って思うくらい、尋常じゃなく感情が入っているように見えましたし、『3、2、1 BREAKIN’ OUT』では歌いながらステージ上の階段を降りてステージ最前部へと歩いてくるとき、ステージの一段高くなった部分から最前部へと大きくジャンプして飛び降りて、「ダン」って着地の音が1階20列よりうしろにいた私の耳にも生音で聞こえてきました(笑)。
ステージ全体をとおして、すごく振り切っていた、それも「振り切ろう」って意識して振り切るのではなくて、ナチュラルに振り切れていたような印象を受けました。
それから、これはそういうパフォーマンスの部分ではないんですけど、後半衣裳替えのあと、ステージでメンバーが揃うのを待っているとき、間を繋ぐのに「Fu!」とやったのに客席が「Fu!」って返したのがいたくお気に召したらしく、何度も楽しそうに「Fu!」「Say "Fu!"」って繰り返して、隣の新垣さんから苦笑まじりにたしなめられるように見えた場面がありまして、そのときの悪戯っ子みたいな表情が実に無邪気でよかったです。