音楽を本屋に買いに行く
数日前のニュースで見て興味を惹かれた話題です。出版社の宝島社が音楽CD事業に参入するという話。
オリコンの記事より一部抜粋します。
宝島社は12日、ブランドムック(R)で確立したビジネスモデルを拡大し、音楽CD事業に参入すると発表した。第1弾は、人気ブランドKitsonとアーティストのMy Little Loverの音楽CDがコラボしたA4雑誌サイズの商品。出版流通を活用した新たなCD販売ルートで、縮小するシングルCD市場の活性化が期待される。
宝島社は昨年12月にくるりとユーミンのコラボシングル『シャツを洗えば』を書店流通で発売しています。実売の枚数というか部数がどれだけ出ているかは調べてもちょっとわからなかったんですけど、新文化通信斜の記事によると初版部数は15万部だったとのこと。
『シャツを洗えば』も、今度のMy Little LoverのCDも、音源の制作はアーティストの所属事務所が担当しているはずで、もう制作者と流通手段があれば音楽ソフトを売るためにレコード会社もCDショップも必要ではないってことですよね。
映像ソフトでは先行して似たようなケースがあって、講談社は2008年からオリジナルアニメDVD付きコミックス単行本を販売しています。テレビアニメやDVD単品で発売されるものの再収録やダイジェストではなく、コミックスとセットで売られるために製作された作品です。やはり映像ソフト会社抜きで映像ソフトを流通させることができているわけです。*1
音楽・映像ソフト産業が今後どうなっていくかを考える上でかなり重要な出来事だと思うのですけど、ちょっといま立て込んでいるので考察はなしで記事の紹介だけで。