鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

光源

『こもれびの中で 2009』について、少し書いてみます。


希望と挫折、憧れと嫉妬、愛情と憎悪。
それらは、相反するもののようで、実は切り離せないものだと思います。
希望の傍らには常に挫折が潜んでいて、憧れや愛情と嫉妬や憎悪は、奥底で繋がっている。それは、表裏一体となった、光と影みたいなもの。
『こもれびの中で』は、そんな光と影の物語だと思います。
小川さんが演じた柴崎カナは、ほかの登場人物の光と影を浮かび上がらせる、光源みたいな存在。そして同時に、柴崎カナ自身の抱える、深い光と影も浮き上がっていきます。


楽しさや心地よさだけを求めるのであれば、『こもれびの中で 2009』は、その期待にそぐわない作品かもしれません。そこには痛みがあるからです。
だけどたくさんの感情の詰まった作品です。
17日から3日間、東京・滝野川会館での公演、もし可能であれば、ぜひご鑑賞を。これまでハロプロ系のメンバーが参加してきた舞台とは違い、おそらく映像ソフト化はされないはずです。