鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

It's Possible

17日に、新宿コマ劇場の『シンデレラ the ミュージカル』夜公演を観劇してきました。
実は、同じ日に稲葉さん出演の大阪パフォーマンスドール再結成ライブもあって迷いもしたのですけど、18日以降に時間が取れるかどうかわからない状況だったので、今回は娘。さんを選ばさせていただきました。

さて、これまで娘。さんがやってきたミュージカルは、娘。が演じるために作られたもの。原作のあった一昨年の『リボンの騎士』も、娘。にあわせて原作から設定やキャラクターなどが変更されていました。
対して、今回の『シンデレラ the ミュージカル』は、既存の作品を娘。が演じる初めてのケースです。
たとえるなら、オーダーメイドでない服を娘。さんたちがどれだけ着こなせているか。それを確かめたいという気持ちをつよく持っての観劇となりました。



以降、劇の内容に触れますので「続きを読む」で。





劇を観終ったときに、娘。メンの中で、特に印象に残ったメンバーがふたりいました。
ひとりは、クリストファー王子を演じた新垣さん。
すでに観劇した方たちからの評判を聞いてはいましたが、それがなるほどと納得できる凛々しさ。その頼もしさをもっとも感じたのは、本編よりもむしろフィナーレでした。
麻路さきさんと愛華みれさんが歌う『The Sweetest Sound』に途中から参加する高橋さんと新垣さん。歌い終えると、高橋さんは男装の麻路さんにエスコートされて舞台袖へ。そして愛華さんをエスコートするのは王子姿の新垣さん。このときの新垣さんの美青年ぶりたるやもう。


もうひとり印象に残った娘。メンは、道重さんでした。『リボンの騎士』以上に宝塚とのコラボレーションという色を強くした今回の舞台では、ほかの共演者といかに調和するかが重要な課題であったと思うのです。中でも、複数の役をこなし、宝塚の共演者と一緒の多人数でのシーンが多かった道重さんは、もっとも調和が要求される役だったはずです。その役を道重さんは見事にこなしていたと思います(道重さんとコンビとなることが多かった光井さんは、まだ調和しきれていない印象が若干残りました)。



『シンデレラ』は、夢見る女の子が夢を叶える物語。劇中でもそんな内容の歌詞の歌が何回か歌われます。
それを聴きながら思ったのですが、娘。のメンバーたちは、現メンバーだけでなく、OGも含めて、誰もが、夢を見て、それを現実のものにするという物語を背負ってきています。
とすれば、娘。が『シンデレラ』を演じるというのは、ある種の必然であったようにも感じるのです。