熱っちぃ避暑地
渋谷区にある避暑地の周囲は体感でうちの近所より暑かったです。
そんなわけで代々木に戻ってきたハロコンに行ってきました。今年の冬のワンダフルハーツ公演は観なかったので、娘。Berryz、℃の3ユニットを中心としたワンダを観るのは初めて。現在のハロプロの最前線と呼べるような3組を中心としたコンサートは楽しいものでした。
以下、セットリストや演出にも触れますので「続きを読む」で。
1曲目の『夏 LOVE ロマンス』は、曲を聴かせるというよりはメンバーを「魅せる」ということに力点を置いた演出が効果的だったと思います。次の『真夏の光線』と続けて、衣裳のテニスルックに合わせたラケットを使ったダンスや、客席にテニスボールを打ち込むという趣向に感心。この2曲の衣裳では、斜めにキャップをかぶった娘。光井さんがすげえ可愛かったです。
最近のシングル曲で印象に残ったのは、月島きらりとMilkyWay。きらりはビデオクリップやテレビで歌うときと同じあの衣裳で、髪がふたつ縛りじゃなかったのが、全体のバランスが違って見えて新鮮な感じがしました。そういえば、コンサートで歌うときって、今までもきらりのトレードマーク的なふたつ縛りじゃないことが多いのかな? 続くMilkyWayはきらりが『パパンケーキ』の衣裳のままっていうのが、これまた新鮮。
そしてもう1組強く印象に残ったのが、Higi-King。カップリング曲の『記憶の迷路』の間奏ギターソロ部分だったと思いますが、メンバーがポーズを決めていく“静”の動きに文字通り目を奪われました。文句なしにカッコよかった。
セットリストとしては、それぞれの最近曲と盛り上がりの定番曲に加え、過去のハロプロ曲を今回のコンサートならではのメンバーの組み合わせで披露するという、近年のハロコンでお馴染みの構成になっています。
今回歌われたハロプロ内カバー曲は
- 恋ING
- 初めて唇を重ねた夜
- チュッ!夏パ〜ティ
- 常夏娘
- トロピカ〜ル恋して〜る
- 香水
間に別の曲が入りますが、この順番で歌われています。最初は、夏をテーマにした曲を何曲かと、あとは言い方悪いけど適当に(笑)選んだ曲かなあと思っていたのですが、『チュッ!夏パ〜ティ』を聴いているころに、これはもしかしたら「ひと夏の少女の経験」なのかなあって気がしてきました。
夏に、恋が始まったり、恋に恋して大胆になろうとしていたり、恋が進展を見せたり、ちょっとかけ引きしてみたり、あるいは、痛みを知ってしまったり。
ひとりずつ違う女の子たちは、それぞれに違った“経験”を、夏の間にしていく。そんないろいろな女の子たちの“経験”をいろいろな角度から映し出してみたのが、今回のセットリストではないかと思いました。
ただ、選曲自体には不満はないのですが、個人的には『恋ING』の高橋さんの豪華なドレス風の衣裳には違和感を感じてしまいました。この曲は、もっとカジュアルなイメージが似合う恋愛の歌だと思うのです。
コンサートのラストを飾るのは、ハロプロ初の合唱曲。大人数であることを活かした意欲的な試みだと思います。でも、せっかく合唱をやるのだったら、今のワンダにはピアノ伴奏のできる人がいるじゃないですか。あそこはぜひ真野さんのピアノで全員の合唱というのを見せて欲しかったです。
数年前のハロコンでは、現在はエルダークラブとなったりハロプロを卒業したりした当時の年長メンバーたちが基盤を固めつつ、キッズ世代がその存在をアピールしていくという印象を受けたものでした。
今回のワンダコンにも、そのときと似た感触がありました。違っているのは、いまガッチリと基盤を固めているのは、当時は年少メンだったゴロッキーズ以降の娘。であり、キッズ世代のベリキュー。そしてエッグメンバーが新たな魅力を発揮しつつある。ハロー!プロジェクトという大きな枠組み自体がきちんと“進んでいる”ことを感じさせられる公演でした。