鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

目指す領域

Dohhh UP!で配信開始となった松浦さんの昨年秋ツアーからの『ダブル レインボウ』を観てのけぞりました。これはなんというか、もう大物歌手の風格ですよ。20代前半でこれだけの貫禄たっぷりに歌えるというのは、すごいというかおそろしいというか(個人的には『ダブル レインボウ』という曲がこれほどの壮大さをもって歌い上げるべき曲なのかという疑問もありますが、それはとりあえず保留)。


私がハロプロに惹かれたのはいろいろな理由がありますけど、そのひとつにハロプロが「普通にポップな曲を歌っている女の子たち」だったということがあります。1990年代に入ったころからか、若い女性が歌う曲って、ダンスミュージックだったり、R&B路線だったり、アーティスト指向の強いものだったり、逆に旧来のアイドルのイメージを極端にカリカチュアライズしたものだったりと、少なくとも私の触れる範囲では若い女性が歌う普通にベタなポップソングというのが空白になっていた気がしていました。私にとってそこにスポッと入ってきたのがハロプロだったのです。
それからけっこう音楽シーンの状況も変わっていますけど、やはり今でもハロプロは「普通にポップな曲を歌っている女の子たち」の代表的な存在だと思います。そのポップさの中にある、作りものっぽさとか、俗っぽさも含めてね。
ハロプロのメンバー自身、そんなポップスという枠の中で、それぞれの活躍の場を見出しているのだと思うのですが、もしかすると松浦さんが目指すのは別の領域なのではないか、などということも考えたりしています。