ジレンマ
もう1週間近く前になってしまいましたが、エルダコン中野公演について。
公演の内容に触れるので「続きを読む」で。
当日の感想にもちょっと書きましたが、今回のエルダコンでメインとなる存在だったのは、紛れもなく、娘。OGによる、エルダ娘。とも呼ぶべきスペシャルユニットでした。
それは決して回顧ではなく、それぞれの現在を見せた上での、かつて娘。に名を連ねたメンバーの“集結”。そのメンバーが繰り広げるのは、圧倒的な説得力を持った、エキサイティングなステージでした。
ただ、私はそれを「楽しかった」というのに、若干のためらいを覚えてしまうのです。もし、これが現存しないグループの元メンバーの集結であったなら、手放しで喜べたかもしれません。でも、娘。はいまも存在し続けています。
もちろん、一方に賛辞を送ることが、もう片方を否定することになるわけではありません。かといって、そこに比べる気持ちが本当にないかと言えば嘘になる。まったく別のものとして切り離して楽しむほど割り切れるわけでもないのです。私にとっては。
もし、すっぱりと割り切ってしまえば能天気に楽しむこともできるのかもしれませんが、抱えてしまったジレンマ、少なくとも当分の間はこのまま抱えていくしかなさそうです。