鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

娘。コン・ひとりの舞台

またまた7日の娘。コンの話。
今回は私にしては珍しく、事前にほとんどセットリストを知らない状態で観に行きました。そのため、昨日書いた曲など、いくつか驚かされた部分もありました。








その驚きの中でもかなり大きかったのが、高橋さんソロの曲となった『大阪恋の歌』。昨年春ツアーで高橋さん、新垣さんソロの『ふるさと』、昨年夏秋ツアーで紺野さんソロの『なみとま』と、娘。の曲をソロで披露する前例はありましたが、この曲がソロ曲となるとは意外だったのです。
さて、高橋さんのステージングですが、その動きや表情から、まるで舞台劇を演じているような印象を受けました。ソロということで、振りにも高橋さん自身のアイディアが取り入れられていたのではないでしょうか? そうでなかったとしても、普段よりも、高橋さん個人の裁量に任された部分が大きかったのだろうと思います。おそらく、宝塚好きの高橋さんが自分が今まで観てきたものを取り入れた、高橋さんならではのステージングになっていたのだと思いますし、それは今までの娘。コンサートにはなかった新たなテイストを今回のコンサートに加えていたと思います。
ただ、そこには課題も見えたような気がしました。動きや表情が、過剰に演劇的になっていた面があったと思います。コンサート全体をトータルに考えると、高橋さんのソロ部分がやや異質なものに見えててしまっていたような印象を、個人的には持っているのです。
あのステージは、ミュージカルや演劇の舞台ではなく、あくまでポップグループのコンサートだったわけです。ポップという枠の中で、高橋さんが持つ優れた特質を、いかにバランスを保ちつつ、コントロールしながら出していけるか。そして、夏に控えているミュージカルなど、演劇的なアクトが必要な場面とで、どうその出し方を変えていけるか。それが掴めれば、それは娘。にとってさらに強力な武器になっていくと思うのです。