鉄よりつよいもの。(旧)

KKTのブログ『鉄よりつよいもの。』のはてなダイアリー時代(2004年から2017年まで)のアーカイヴです。新規更新はしません。現在は新しいブログ http://kkt.hatenablog.jp/ をたまに更新

メモを取るという行為について・雑誌記事転記について

先日触れたコンサートでのメモを取る行為について、ここしばらくいろいろな方が意見を表明されるきっかけとなったサイトを見たところ、そのサイト主さんが「どうやらメモリスト派のファンに言わせると、それでも楽しんでいるようです(笑)そもそも自分の意見を発表できる場がなければ、誰もメモ取りなんてシチ面倒くさいことしないんでしょうけど。」と書いていらっしゃいました。
うーん、28日のテキストで書いたとおり、私はサイト運営とは関係なくメモを取りますし(そもそもサイトをやるどころかインターネットを利用する以前からメモは取っています)、それは発表する、しない、ということとはまったく別のことです。
おそらく、この方にはそういう楽しみ方は理解していただけないのでしょうけど、そういう楽しみ方をする人が存在する、ということも理解していただけないのかなあ、と思いました。


さて、そのサイトを拝見したところ、現在発売中の雑誌に掲載されたインタビューをそのまま転記されているのが気になりました。「書き起こし」と書いてありますが、音声などを文字化したわけではないですからこれでは「書き写し」ですよね。商品として現在販売されているものを無料で見られるサイトに転記してしまうのはどうなのでしょうか?
「その雑誌を見られない人に内容を伝えてあげたいという思いから」というお気持ちは充分に理解できますし、実際に周囲のファンのお役に立っている側面があることも存じておりますが、それは「書き写し」の大義名分にはなりますまい。本来雑誌は自分が楽しむために購入するもので、他者に報告するレポのためにボランティア精神を発揮して購入しているわけではないでしょうから、それら2次効果を援用しても「書き写し」行為は正当化されません。
転記部分がなくても、その記事を読んだ感想だけで充分サイトのコンテンツとしては成立しているのではないかと思いますが。