妄想ソロシングル解説・6
後半戦へと入った妄想ソロシングル、後半トップを飾るのはこの人。
- 小川麻琴『恋がまぶしくて』c/w『チェリー・パレード』
オリジナルは大阪パフォーマンスドールの1994年のシングル。アイドルというジャンル自体が低迷していた1990年代初め、ライブハウスでの定期的なライブ開催、ダンスミュージックに特化した楽曲、という独自の路線でファン層を開拓した東京パフォーマンスドール。その成功を受けて大阪で結成されたグループ――というよりはかつて稲葉のあっちゃんが在籍していたグループという表現の方がわかりやすいかもしれません。
セカンドシングルとなる『恋がまぶしくて』はムーンライダーズの白井良明をサウンドプロデューサーに迎え、キャッチーなメロディーに図太いディストーション・ギターが唸りまくるハイパーなナンバーとなっています。
カップリングの『チェリー・パレード』は同様にラップのリズムに乗せた90年代の“LOVE&PEACE”のメッセージ。
2曲とも小川さんの声やキャラクターにすごくあっている曲だと思っています。実際にカバーするとなったら本家から厳しい指導が入りそうですが(笑)。
あともしこの曲をリメイクするとしたら外せないのはギターは白井良明に弾いてもらうこと。この曲には不可欠の要素です。ちなみにこの2曲を収録したアルバム『D-Culture』には白井良明がサウンドプロデュースを手がける以前にリリースされたファーストシングルの曲も収録されているんですが、それもアルバム収録にあたって白井プロデュースによりリアレンジされて収録されており、アルバムの統一感を高めています。
残念ながら、現在はアルバム、シングルとも入手は困難のようです。