鉄よりつよいもの。(旧)

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武道館雑感・3

秋ツアー武道館公演を観て感じたこと。今回はひとりのメンバーについて書いています。
例の如くセットリスト、演出に触れるため畳みます。

紺野さんのふたつの顔

今回のツアーのセットリストを知ったとき、軽い驚きと同時に非常に楽しみになったのが、紺野さんのソロとして歌われる『涙が止まらない放課後』でした。
もともと往年のアイドル歌謡っぽい雰囲気を持つこの曲ですが、武道館公演ではそれがより強調されているように感じました。紺野さんの衣裳や、娘。全員のときとは異なった振り、特に手をうしろで組んで歩くところなど、まるで1980年代以前の清純派アイドルを思わせるものでした。
紺野さんの持つ、おっとりとした雰囲気は、まさに『なみとま』の楽曲のイメージにピタリとマッチしたものです。と同時に、ガッタスでの活躍を挙げるまでもなく高い身体能力を持っていたり、コンサートではメンバーの中でもトップクラスのアグレッシブなステージングを見せたりと、激しい部分もまた紺野さんは持ち合わせています。
ある意味相反するふたつの部分。そのギャップに、苦悩や葛藤があっても不思議ではありません。しかし、武道館のステージでソロで歌う紺野さんの姿は、その相反する部分を、どちらも「紺野あさ美の顔」として楽しんでいるような印象を受けました。
ここ最近の紺野さんは以前に比べて余裕が見られるような気がします。それも、本人自身が自分のキャラクターを楽しんでいるからではないか。そんなことを思ったソロの『涙が止まらない放課後』でした。