脳の働きを考える

パーティーの席など、大勢の人が集まる場では、いろいろな人の話し声が飛び交います。そんな騒がしい中でもそれぞれの会話が成立するのは、人間の脳が、耳から入ってきた情報の中から、自分の興味のある情報を選別しているからです。この脳の働きをカクテルパーティー効果と呼びます。
これは聴覚だけに関係するものではありません。たとえば野球観戦のとき。客席とグラウンドが金網のフェンスで仕切られていても、金網を気にすることなく試合を観ることができるのは、選手の動きなど、得ようとしている情報を脳が選択しているからです。
この脳の働きをもってすれば、自分が得たくない情報は「そこにないこと」にできるかもしれません。
自分の見たいものだけを選択し、それを記憶として脳に残す。セレクション・コレクションです。