小川さん写真集

ということでラジオで喋ったネタその１。小川さん写真集の感想です。
いや〜、良い写真集になっててホッとしました。
この写真集、基本的に「年の近い、親しい男の子」視点で作られていると思うんですね。遊園地とかに一緒に遊びに行ったりもするんだけど、恋愛感情はなくて。でも、時折見せる、小川さんの普段と違う表情にも気づいてたり（メリーゴーラウンドの写真とか、銭湯のスニーカーを持った写真とか）、無防備な姿に「おいおいおい」とか思ってたり（弁当食べて寝転んでいるところとか）。
でもって、最後から２ページ目で小川さんが手を差し伸べている写真があります。これは、こっちも手を伸ばせば触れ合えるんだけど、まだ手を伸ばすことはできなくて、後姿を少し離れたところから見ているっていう関係だというのが、最後のページの写真じゃないかと思ったりするわけです。
以前、あるマンガ家の方が、自分の作品のヒロインについて「主人公だけが気づいた宝物みたいに描こうと思った」というようなことを書かれていたのですが、その表現に倣えば、「小川さんという宝物に気づき始めている」視点っていうのを感じるわけです。
ことさらに元気キャラっていうのを強調するのではなく、無理して「いつもと違う小川さん」を見せるわけでもなく、すごくナチュラルな小川さんの表情をとらえているのが良いなあ、と思います。
個人的なベストショットはそりを引いて振り返っている写真ですね。そりのパートは全部好きです。この衣装での写真はもう少しあっても良かったな。水着はもう少し少なくても良かったですから。
残念だったのは、制服姿で窓に指で字を書いている写真で、見開きのノドの部分に字がかかっちゃっているので見辛いところ。これはねー、ああいう重要な部分がノドにかかるようなレイアウトをしちゃいかんですよ。顔をノドにかけちゃいけないっていうのはレイアウトの基本ですが、あの写真での窓にかかれた文字は顔と同じくらい大事だと思うです。あと傘差している写真で道に落ちているタバコの吸殻は拾って欲しかったなー。
小川さんに期待するもののすごく大きい私としてはですね(笑)、小川さんはもっといろんな表情できるんじゃないかなと思うところもあるのですが、それは今後引き出されていけば良いことでして。今回の写真集には大満足です。